
クラスメイトの葬式
高校の時、中学の頃のクラスメイトがバイクで死んだ。 暴走してて、カーブを曲がり切れなかったって聞いたけど、にわかに信じられないくらい、おとなしくていいやつだった。 その時期、自分は色んな事が重...
高校の時、中学の頃のクラスメイトがバイクで死んだ。 暴走してて、カーブを曲がり切れなかったって聞いたけど、にわかに信じられないくらい、おとなしくていいやつだった。 その時期、自分は色んな事が重...
これも出版物からの引用ですが…。 うろ覚えなので多少本物の話と違ってるところもあるかもしれませんが勘弁してください。 その日、残業を終えて私が会社から帰ってきたのは真夜中だった。 タクシーを...
奈良の某中学校ですが、校舎の改築の際理科室の掃除をしたところ古い人体標本模型が出てきました。 それを担当のクラスの男子が遊び半分にばらばらにしたり、プロレスの技をかけたりして壊してしまいました。...
[ナナシ 第1話]懺悔(始めに) [ナナシ 第2話]親友の話 [ナナシ 第3話]窓の向こう側 [ナナシ 第4話]恋煩い [ナナシ 第5話]きみのて [ナナシ 第6話]きみが呼び出したかっ...
叔父の話。 母の弟である叔父はケイビングが趣味で、社会人になってからも大学時代の仲間とよく山に行ってたらしい。 未踏の鍾乳洞を発見したことも、何回かあったそうだ。 その日も叔父は井脇という仲間と...
あれから、あの日から随分、また時間が過ぎた今も。 彼の最後の言葉が、耳から離れない。 あいつは、最後の最後にすら、優しい。 僕の、親友。 もういいよ。しあわせになれ。 その言葉を...
吐息白く、指先の感覚が無くなるような寒い日のこと。 僕は職場からの帰り道を急いでいた。 残業が長引き、終電はとうになくなっており、車も持たない貧乏な一人暮らしの僕にはタクシーで帰るような余裕も...
霊感の強い友人いわく「霊は生前の記憶を繰り返すだけの残像のようなもの」なのだそうだ。 とある踏み切りに、いつも中年のサラリーマン風の男が立っている。 焦点の定まっていない目と生気を感じない表情...
不思議なことってあるんですねぇ。 GWをずらして少し観光客が減った頃に会社の保養所がある箱根の温泉に行ったんですよ。 昔、別荘として使っていた親会社社長が経営危機でうちの会社に手渡したらしいんです...
ナナシの日記は、そこで終わっていた。 ぼたぼたと落ちる涙が白いノートに染みを作った。 「…この次の日ね、キョウスケ、車に撥ねられたんだ。」 レイジさんが言った。 「駅に向かう途...
5月17日 今日はレイちゃんがスピッツのCD買って来た。 スピッツはハルのすきな歌手だ。 よく歌ってた。 ハルは声ハスキーだからサビとか苦しそうだったけど。 おかげで俺もスピッツすきにな...
到着した白いマンションの5階が、その場所だった。 エレベーターで5階にあがり、503というプレートのついた部屋の鍵をレイジさんがあける。 フローリングの廊下にあがり、つきあたりのドアのまえに立...
レイジさんに促され、僕は霊園から少し歩いたところにある喫茶店に入った。 その間僕らはずっと無言だった。 なにを話していいのかわからなかったし、なにも話すことはない。 否、なにも話してはいけな...
先日友人Aと電話していたとき、友人が『どう思う?』と聞いてきた話です。 ちょっとにわかには信じられないのですが…… でも聞かされたときはさすがに怖かったです。 Aの家の近くを流れる川には...
小学校低学年くらいのときの話 その頃団地に住んでいて、俺の部屋は四畳半だったんだけど、そこに布団を敷いて一人でいつも寝ていた。 その日も普通に布団に入って寝たんだけど、珍しく夜中に目が覚めてし...