不思議な話一覧

庭の小堂

うちは田舎の旧家なのだが、庭に先祖代々祀られてきた小堂がある。 小堂の中には蛇神の化身を祀っているらしいが、おれは見たことがない。 蛇神の化身は家の守り神で、大事に崇めていれば家は栄え、有事の際に...

ごぜさんの鐘

あたり一面山だらけ。 どこを見渡しても山ばかりという地方の出身です。 小さい頃からお世話になっていたお寺に『鐘』がありました。 『鐘』と書いたのには理由がありまして、それは布と縄でぐるぐる巻...

御霊信仰

俺の田舎の祭りに関する話。 俺は神戸に住んでいるんだけど、子供の頃、オヤジの実家である島根の漁師町へ良く遊びに行ってた。 九歳の時の夏休みも、親父の実家で過ごした。 そこで友達になった庄司と...

歌の力

もう10年以上前、おれが友人たちと野外の会場借り切って、フリーライブをやってた時の話。 季節は春先くらいだったろうか。日曜日。 まだ開演したてで、お客の数はそう多くなかった。 こういう時は歌...

テレポート

小学校3年の頃、風邪で数日休んだ休み明けに学校に行ったら、私の寝床の隣の部屋にあったコタツの上の物が、ごっそり学校の教室に落ちていた。 教室に一番最初に来た子によると、私の祖父の名前宛ての国民年金通...

古墳の発掘調査

皆さん、こんばんは 今宵も暑いですね。 自分は某都内の大学で古代史を専攻している者です。 専攻は古代史ですが、考古学も学んでいるので発掘調査にも参加しています。 発掘調査なんてものは場合によっ...

神様の婿

俺の地元は山中にある集落だった。 だったというのは今ではその集落は過疎や車が必須などの不便さにより、ほとんどの世帯が山の麓の町に移り住んでるため今では先祖の墓が残っている程度だ。 俺は中学卒業と同...

お狐さんとの約束

亡きうちの婆さんが親父に語ったという話。 そして俺が親父から聞いた話。 大戦末期、爺さんはのらりくらりと免れていたが、ついに出征の命令がきた。 爺さんは名誉なことなどとは思えなかったらしく、...

事故で死んだ同級生

幼稚園の頃、同級の子が車に撥ねられて死にました。 それから月日がたち、小学校4年の時に、そいつが転校生として私のクラスにやってきたので面食らった。 幼稚園の時に同級だったうちの4,5人が当時の...

視てる色

一つ怖かった体験を書きます。 僕が18歳の時、ある男の人と出会いました。 今にして思うとこの方との出会いこそが’恐怖体験’だったのだなぁーと思います。 知り合った場所は、バイト場。 僕の4歳年...

公衆電話

高校生の時の話 授業で出された課題が終わらずに、その日は放課後にクラスメイト数人と居残りをしていた。 課題よりも友達と雑談してる方に集中してて、気が付いたら17時前。 17時からバイトが...

消えた10人目

小学生中学年くらいだったの話だったと想います。 よくある100物語をやろうと誰かが言ったのがきっかけでした。 とはいっても、1人で何十個も怖い話を知ってるわけもなく10名が1人10個ずつ話す事にな...

葬儀送迎

自分ではなくて舅の体験した幽霊がらみの話。 舅は小さな観光バス会社で運転手やってる。 観光だけじゃ仕事が少なく会社として成り立たないらしいので、葬儀屋から火葬場、お寺などへの送迎を主としている...

祖母の力

母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母(70代)は東北の田舎の集落の出身で、母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、母実家はそこそこ裕福だったため、村で唯一の電話がある家だった。 だから、誰...

執着

ゴールデンウィークに孫たちが帰省しなかったことへの寂しさからか、祖母が電話口で興味深いことを言ってた。 子供というのは何かに執着を見せるものだ。 その対象は、水、火、石だ、と。 男児に多いと...