中古のPC

中古のPC 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

時期が悪くて経済的な事情で大学諦めて渋々就職したはいいが、不景気の田舎で3交代やって手取り10万程の激務を続けられるほど鋼鉄の心を持っていなかった。
で、バックレてニートになって数ヶ月した夏頃の話なんだが…

当時の最新のWind○wsはXPだったんだけど、自分は98を使い続けていた。
けれど、ネットすら重い以前にHDDに不良セクターが出来まくって、ブルースクリーン&スキャンディスク発生率がヤバかった。
ネットないと生きていけないからPCの更新を考えたんだけど、無職で何十万もする新品を買うカネがない。
だから、Yah○○! オークションで業者から明らかに自作のマシンを買った。
CPU性能はあまり上がらないというのもお世辞なくらい低かったが、ミドルタワー型でMicro-ATX、OEM版の2000付きで12800円は魅力的で即買いした。

波平の1GHz
PC-100 256MB
DC-390Uに確か10000rpmの8.4GBくらい
RAGE 128 8MB PCI
3.5”FDD x24 CD-ROM 5インチベイ小物入れ 各x1
ビープ音only

といえば、自作板住人にはPentium4がすでに3GHzを超えていた時期にどのくらいの代物か判ってもらえるかな?
そのPCが届いて初めて見たときは、なんというか本当に中古?って印象だった。
清掃済みというより、ショップの売れ残り死蔵品で新規に組みましたそんな感じ。
ブラケットやLANポートに経年劣化の形跡があまりにもなさ過ぎる。
きれいな分には文句もないが違和感が妙に強かった。

OS入れ直す前に、ふとすでに区切られていたD:パーティションが気になった。
エ□画像でもサルベージ出来ないかなって思ったんだよ。
それで復元ソフト使ってみたら、いくつかファイルを復元できた。
なんかのログファイル、拡張子のわからない謎ファイル4個。
.jpgにしたり、.mpgにしたり…

んでaviにしたらビンゴ。
まともに開けて心の中で拳を突き上げたよ。
しばらく音量が小さなノイズ混じりで、多分小さな女の子の部屋が映された。
ちゃおかりぼんみたいな雑誌がベッドの上に置かれていたから。
30秒に達する前に終わったんだけど、最後の方になんか見えた気がして、気になって編集ソフトで開いてみた。

見なきゃよかった
最後の30フレームくらい、頭部を切断された小学生くらいの女の子に跨がって、頭があったであろう辺りの盛大に黒ずんだシーツに顔を埋める、白髪混じりのおさげ髪の多分おばさん
コマ送りで見てたけど、顔埋めていたのがパラパラ漫画みたいに動画には速すぎるペースで振り向いているんだよ…
最後の方のフレームは絶対顔見えちゃうからソフト閉じた。
それ以来、おさげの白髪頭の後ろ姿見ると心臓バクバクで怖い

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