怖くて悲しい話一覧

ハルミちゃん

はるか昔、おれが通ってた幼稚園にかわいい女の子がいた。 ある日、その子が昼間ふといなくなってしまった。 先生たちが慌てて探したけれど見つからなかった。 騒ぎになって警察も来たけど見つからなかった...

雑炊

嫁は交通事故で死んだ。 ドラマみたいな話なんだが、風邪で寝込んでいた俺が、夜になって 「みかんの缶詰食いたい」 ってワガママ言ったせいだ。 嫁は近くのコンビニに買いに行き、メチャクチャ...

黒いかたまり

当時我が家は古い日本家屋で、茶の間と台所の間にガラス戸があり、ガラス戸の向こうに板の間があって、その向こうは一段下がって土間になっていた。 床下にはいくつもすき間があって、ネズミやイタチのような小動...

海難事故

小さい頃住んでいた小さなで漁村で、海難事故があった。 転覆した船に乗っていた仲間を探すために、みんな漁を止めて沖へ探しに行ってた。 結局、見つからず夜… 奇跡の生還をに望みをかけて、小さな漁...

生き地獄

うちの母親のいとこの親戚のおばさんの話を書いてみるよ。 このおばさんは当時60代後半で小学校の先生をずっとやってた人なんだ。 家族運のない人で、旦那さんを病気で亡くし、一人息子だった人もだいぶ...

テケテケ

私は所謂「見える人」だ。そうは言っても「見える」「会話する」以外に特別な何かはできないが。 私が初めて幽霊とちゃんと喋った、小学校6年生ころの話。 大抵の学校にはあろうかと思う。学校の七不思議...

おくりびと

簡単に説明すると『おくりびと』の仕事ね。 特に霊感とかはないらしいんだけど、仕事柄、たまに不思議な出来事に遭遇するらしい。 話を聞いた中で印象に残ってるのが、自殺した人の湯灌に行った時の話。 ...

帰りたいんだ・・・我が家へ

群馬県と埼玉県を結ぶ静かな山沿いの町を抜ける道路は、神流川を縫うように走っている。 左に御荷鉾山をいただき、ゆるやかな流れの所々にカラフルなキャンパーのタープが点在している。 そろそろ夕刻も近い。...

未練

祖父が亡くなった時の話 宗派で色々ありそうだけど、うちが檀家の寺ではお葬式と前後して海にわらじを投げに行く。 そうやって亡くなった人が無事に成仏できることを願うんだけど、どうやっても戻って来て...

吉作

そそり立つ岩と原生林で有名な傾山のふもと,上畑の里にたくましい一人の若者がいた。 名を吉作(きっさく)といった。 一人息子の吉作は,幼い時,猟やきこりをしていた父に死に別れ、母の手一つで育てられた...

湯呑み

今、何もないみたいだから投下します。 趣味で写真を撮ってます、主に風景ばかりで休みが取れた時は結構各地回ってるんですが、その中で宿泊した民宿でした体験です。 その日、九州の方に行っていたん...

白い顎髭の住職

知人Kの話 その寺の存在を知ったのは小学校の社会の授業で、町の地図を見て、現地まで行くという課題を与えられた時だったという。 Kは町の東端にある標高5~600mのT峰の山頂付近に卍マークを...

誰も居なかった

神奈川県にある山奥の山小屋に彼は泊まっていた。 山小屋には彼の他に2人の男性、夏にしては異様にすくない。 風と木々のざわめきしか聞こえない山小屋でこの、3人の男性達は夜遅くまでランタンに灯を灯...

相方

Nさんは鋼材関係の専門の現場作業員だ。 会社勤めではないが、いろいろと資格を持っているせいで、大手企業の下請けや手伝いをやっている。 人集めを任されることもあるが、そんな時、親しい仲間を誘うのは極...