怖くて悲しい話一覧

幽霊になるまで

では、そろそろ話そうか。 俺の住んでる学生寮なんだが、昔、戦争の時に爆撃受けて何人も死んでる土地柄にあるのよ。 造り自体は何度も改装して新しいんだが。霊現象は結構ある。 たとえば寮母さんが階段の...

白い影

当時、私は精神的に荒んでいて、よく大型バイクをかっ飛ばしたりしていました。 その日もバイクで走っていたのですが、広めの幹線道路は渋滞していました。 そこで、道の左端をすり抜けて進みました。 ...

彼女

俺が高校生だった頃、隣のクラスに目茶苦茶可愛い子がいて、俺は恋心を抱いていた。 一年ほど片想いをしていたが、体育祭の日、その子が俺に告白をしてきて付き合うことになった。 その子は高校でもかなり...

ハイハイする赤ちゃん

今から、2年ほど前の話なのですが、小雨の降る初夏の夜でした。 私は、チューンアップした車で、山にドリフトをしに行きました。 平日の深夜ということもあり、いつもよりは車のとおりが少なく雨の音がよく聞...

延々と味わい続ける

これは霊感のある友達から聞いた話です。 この友達は霊感が強くて、よく霊を見るようでした。 ある日、渋谷の交差点を少し過ぎた辺りを歩いてるとき、車道から突然 「キキー、ドーン」 と物...

ダム底を探検

ダム湖の水位が下がり、いくつかの建物が、その姿を現していると聞かされた。 話の流れで、ダムの底を探検しようという話になった。 無論、いけないことと知った上でのことだ。 あまり、人目に立たぬ方...

ジャージ姿の男子

これは僕が高校の時、学校祭準備期間中に体験した話です。 僕の学校の文化祭では、1、2年生がダンスや歌で盛り上げ、3年生はミュージカルや演劇といった本格的なものを選ぶのが恒例であった。 そういっ...

お兄ちゃん遊ぼ

僕が高校2年生のとき、変な夢を1週間程見たことがあります。 僕には姉が一人いるだけで、弟や妹はいないんですが夢の中で女の子が「お兄ちゃん遊んで」と言いながら駆け寄ってきます。 これと言った特徴...

光になったあの子

小学六年生の時、不思議な体験をした あまり幸せな話じゃないし、うまく言えなくて、まとまってなかったり、分かりにくかったりするかもしれないけど、誰かに聞いてほしいので書かせてほしい。 私の家...

猟師と神隠し

猟師をしていた曾祖父から聞いた話。 曾祖父の生まれた場所は山奥の寒村で、高祖父は猟師だった。 曾祖父は幼い頃から、父である高祖父と共に山々を歩き回って暮らした。 曾祖父の村に、源三と言う...

警備日誌

このたび配属された医大はロビー脇に警備室があり、受付の窓口はそこに面している。 本館を東西に貫く廊下に面してドアがあり、そこから俺達は出入りしていた。 受付の窓とドアの間の角が壁になっ...

トランペット

今から30年程くらい前でしょうか。 私は当時暮らしていた寝屋川市から、千葉県の船橋市に引っ越すことになりました。 アパートは現地の不動産で決めようと思って引っ越したのですが、時期が3月末という...

夏休みに父の田舎の実家で過ごしていたときのこと。 夜中に尿意を催して便所に行きたくなった。 その家は古い造りゆえに母屋と便所が別棟になっており、茅葺きの便所建屋は、まさに掘っ立て小屋と呼ぶにふ...

愛犬の嫉妬

私が幼児の頃から飼っていた愛犬が死んだ。 12歳まで生きたので、犬にしてはまあまあ長く生きた方だろう。 家族全員に見守られ眠るように亡くなったのち火葬、残った骨には緑色の何かが残っていて、火葬...

クリニックの子供

暖冬が予想されたとある晩秋、私は初めての子供を出産しました。 ところが不運にも病院に適当な空きベッドがないらしく、分娩室から直接、隣町の私立クリニックに搬送する…と言うのです。もちろん差額などの自己...