怖くていい話一覧

コワモテ様

それはだいたい10年以上前、ちょうど自分達が小学3年の時の話だ。 当時、俺のいた学校では、こっくりさんや口裂け女などのオカルト話が大流行していた。 そうするとその場で新たに怖い話を作る奴が当然出て...

ニケとアカドラ

うちの家のまわりには、野良猫が2匹いる。 誰が呼び始めたのかわからないけど、一匹は黒と白の2色柄だから、ニケ(二毛)。もう一匹は漫画のホワッツマイケルみたいな茶色のトラ柄なんだけど、アカドラと呼ばれ...

四十七窯

私の地元は田舎ではありますが、都会から数時間の距離にあります。 駅周辺はまだ少し栄えていますが、10年の間に田舎離れが進み閑散としています。 私は趣味で民話を集めたり歴史を調べたりしていますが...

ポテトサラダ

見えないけど、よくないモノがいるとゾワゾワを感じるって程度なんだけど、大学の一時期、そのよくないモノに憑きまとわれて疲弊していた。 どこで拾ってきたのか、家にいるとよくある現象に加えて、毎晩夢に出て...

葬儀会場への注文

大学の頃、地元の友達の家でバイトしてた。 仕出しもしてる割烹。 俺の仕事はお客さん帰ったあとの片付け、皿洗い、そして配達。 配達っていうのが、近所の寺や葬儀会場に弁当や料理を持ってくのが主。 ...

家宝

所用で親戚一同集まり、ふとだいぶ前に大往生した爺ちゃんの話をしていたら思い出したので、投下。 ここは北の大地。 我が家は北前船でやってきてここに住み着いた一族だ、 というのが爺ちゃんの口癖だ...

幽霊ちゃん

私の家は、代々霊感強くてさ、知り合いっていうか、親戚にも霊媒師が数人いるんだよ。 この話は、私の母から聞いた話なんだ。 霊感が強い一族っていうか、私も母も結構あるんだ。 私の地域は田舎(コン...

生き残った二人

祖父から聞いた話です。 うちの祖父は、戦争中に所属していた部隊が壊滅して、生き残ったのは祖父と、もう一人○○軍曹だけだったそうだ。 しかし、祖父は負傷していて、足手惑いになるから置いていってく...

野良猫

だいぶ昔の話なので色々おおめにみて下さい。 何のスキルも無かったけど、家を出たかった自分は寮のある新聞屋に就職した。 そこでの寮は○○壮というコーポの一室を借りている寮だった。 大家さんがす...

もう何にも残ってない

俺、離婚したんだ。 んで、生活力が無いからと子供も向こうに取られちゃって、もう何にも残ってないの。 んで、もうどうでも良くなって適当に死のうかと思って、ぶらぶらと家の近所を散歩しながら死ぬ...

旧日本軍への興味

新婚旅行のハワイから帰ってきてからの話。 私の主人はいわゆるミリタリーオタクで、主に陸上部隊の知識が豊富なんだ。 なので、ホノルルにあるミリタリー博物館(←マイナーっぽいけど)やミズーリなんか...

白い影

当時、私は精神的に荒んでいて、よく大型バイクをかっ飛ばしたりしていました。 その日もバイクで走っていたのですが、広めの幹線道路は渋滞していました。 そこで、道の左端をすり抜けて進みました。 ...

半端なお墓

うちの実家の墓地には一人ずつ、あるいは夫婦単位で墓があって、ズラッと並んでる。 その中に一つだけ、墓石が中途半端で、上の柱状の石がなく、下の基礎部分っぽい歪な石しかない墓がある。 名前も掘られてな...

足音と匂い

去年の暮れにワンコに病気で死なれたんだけど、1月なかばくらいまで、夜中に犬が歩き回る足音がカツカツカツ(爪がフローリングに当たる音)って何度か聞こえてた。 初めてその音を聞いたのは、ワンコが死ん...

祖母の遺影

去年のちょうど今頃の話なんだが。 仕事の関係で俺はほとんど日本にいなかった。 で、六ヶ月振りに日本に帰って来たんだよ。 帰ってきた港の直ぐ近くに祖母と叔父夫婦が住んでる家があったんで、土産持...