泥棒

我が家は関西の地方都市に両親と姉と4人家族ですんでいました。 (今も両親は住んでいます)  そのとき住んでいた家の台所が用水路というよりドブ川に面しているのですが、家と用水路の間には人が一人とおる...

鬼になった人

鬼になった人の話。 文政十二年(1829年)、6月8日のこと。 遠野南部藩からの命令で、この町で山狩りが行われた。 これは館野武石衛門という猟師がリーダーとなり、辺り一帯の村や町に住む武士や町人...

釣りの話

2年くらい前の話。 友人の大野(仮名)は自分で作った怖い話を、携帯小説でやっていた。 確か、水溜りの怖い話とか、クローゼットの怖い話とかを書いていたと思う。 私は彼のその小説を暇な時に読んで、 ...

火事

けっこう前に近所の家が火事になって火のまわりぐあいとかが気がかりだったんで見にいった。 火事になった家はちょっとした資産家で大きな家だったせいもあって火のまわりかたは激しいものがあった。 野次...

ドルフィンリング

ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。 当時私はリア消(低学年)で、10歳年の離れた姉がいるんだけど、姉はいわゆるDQNで、夏休みになるとほぼ毎晩DQN仲間をうちに連れてきて...

ダンボール

小学生の頃、近所の団地に良く遊びに行っていたのですが。それが今より18年ほど前になりますので。昭和から平成へと代わった頃でした。 特に友人がその団地にいたわけではなかったのですが、1号棟と2号棟...

晩御飯

あれから10年近くも経つのに、未だに気になって仕方ない話。 中学生の時のこと。 俺はいつも通りに学校から帰ってから、部屋でテレビを見ていた。 2時間ほど経った夜7時頃に廊下から、 「○...

見知らぬ男

日曜日の夕方に一階窓全開&鍵開けっ放しで、男3人で鍋やってたらいきなり 「よお!遅くなってすまん!」 と見知らぬ男が玄関から入ってきて、堂々と空いている一角に座って、鍋食べながら気軽に話し...

11月12日

俺の田舎は山間にある戸数10戸程の小さな村。 毎年11月12日は、夜半過ぎには全ての家の人が消灯して床につく。 何故かって… 100年程昔、明治時代、貧乏な身寄りの無い乞食兄妹が村に流れ...

黒髪ロング

友人の家の話。 四国の田舎出身なんだけど、今は上京してバンドやってるのね。 そいつ、男で綺麗な黒髪ロングだったんだけど、こないだ久しぶりに会ったら、バッサリと髪を切っていた。 物凄く拘り持っ...

一生追いかけられる

数年前、ある一戸建てに住んでいたときの話です。 ある晩、私はとても奇妙な夢を見ました。 その住宅街には、いくつか公園があって、私の住んでいた家の近くにも1つ公園がありました。 そしてその公園...

ヤバイ解体の仕事

この間解体の仕事をしていて奇妙なことがあった。 うちらは建設会社だけどその筋ともつながっていてある程度ヤバイ仕事も受ける。 これもそんな方面からあった話で、要は古い一軒家の解体だ。 ここは地...

山口さん

以前住んでいたアパートで、土曜日の夕暮れ時に居間でまったりしていると、 不意にインターフォンのチャイムがなったので受話器を取る。 俺「はい」 訪問者『山口さんのお宅ですか?』 俺「いえ、違...

ケバい女

仕事場から自宅まで車で一時間半。 途中ショートカットで山道を通れば20分早く帰宅できるので毎日そのルートで帰っていたが、今はその道は通らないようにしている。 三ヶ月ぐらい前、深夜1時ごろ。 ...

白い顔の女

大学時代の友人、藤本幸之助の話をします。 藤本は入学当初からにぎやかで遊び好きな男でした。 その藤本が2年の春から大学の近くにアパートを借りて一人暮しを始める事になったのです。 晴れて一人暮...