家賃が安い一軒家

10年くらい前、2階建ての一軒家で一人暮らしをしていた時の話。 場所は千葉県の東京寄りで、駅からは遠かったがお陰様で安く借りれた。 不動産屋曰く、「住んでいた人が亡くなられ親戚が相続したが、空...

閉まった窓のカーテン

それは、私が結婚して3年目の夏の日の事でした。 今も住んでいるこのアパートは、作りが昔のアパートで、道路沿いに大きい窓がある部屋です。 もちろん、カーテンも窓も外から丸見えになるので、開け放すとい...

奇妙な連続惨事

私が小学校3年の3学期の時、私のクラス、3年2組に奇妙な連続惨事が起こったのです。 まず最初の犠牲者(その時は誰も『犠牲者』とは思っていませんでしたが)は、O君という男の子でした。 普段はとて...

持って帰ってあげるわよ

これは、私の叔母が大型ショッピングモールで清掃のパートをしていた時の話。 当時、オープンから1年ほど経ってはいたものの、建物も設備もまだまだ綺麗で、田舎のわりに繁盛していた。 しかし、そこに勤...

腰掛けた石の下

俺は登山好きなんだけど、百間平周辺を通る度に、毎回すげぇ濃い霧と雨にやられる。 90年の秋かなぁ、3人で縦走してたんだけど、そん時もすげぇ濃い霧だった。 だだっ広いし、積み重なった石の原っぱみたい...

消えた自殺者

数年前の正月あけて間もない頃のことです。 その日は昼過ぎまでに上げなければならない資料があって前日から徹夜で仕事をしていました。 やっと資料が完成したのが12時30分頃、そのあといったん食事に...

朝の教室

小学校六年の二学期の途中に地方へ引っ越した。 転校をするのは初めてのことだった。 不安に思っていた僕に最初に話しかけてきたのは、T君というクラスのリーダー格らしき人で、いろいろと親切に面倒を見てく...

泥棒

我が家は関西の地方都市に両親と姉と4人家族ですんでいました。 (今も両親は住んでいます)  そのとき住んでいた家の台所が用水路というよりドブ川に面しているのですが、家と用水路の間には人が一人とおる...

鬼になった人

鬼になった人の話。 文政十二年(1829年)、6月8日のこと。 遠野南部藩からの命令で、この町で山狩りが行われた。 これは館野武石衛門という猟師がリーダーとなり、辺り一帯の村や町に住む武士や町人...

釣りの話

2年くらい前の話。 友人の大野(仮名)は自分で作った怖い話を、携帯小説でやっていた。 確か、水溜りの怖い話とか、クローゼットの怖い話とかを書いていたと思う。 私は彼のその小説を暇な時に読んで、 ...

火事

けっこう前に近所の家が火事になって火のまわりぐあいとかが気がかりだったんで見にいった。 火事になった家はちょっとした資産家で大きな家だったせいもあって火のまわりかたは激しいものがあった。 野次...

ドルフィンリング

ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。 当時私はリア消(低学年)で、10歳年の離れた姉がいるんだけど、姉はいわゆるDQNで、夏休みになるとほぼ毎晩DQN仲間をうちに連れてきて...

ダンボール

小学生の頃、近所の団地に良く遊びに行っていたのですが。それが今より18年ほど前になりますので。昭和から平成へと代わった頃でした。 特に友人がその団地にいたわけではなかったのですが、1号棟と2号棟...

晩御飯

あれから10年近くも経つのに、未だに気になって仕方ない話。 中学生の時のこと。 俺はいつも通りに学校から帰ってから、部屋でテレビを見ていた。 2時間ほど経った夜7時頃に廊下から、 「○...