不思議な話一覧

渡し賃

ある家族がいた。 その家族は祖父・祖母・父・母・子 という家族構成だった ある日祖父が死んだ。 焼く時には三途の川の渡し賃6文を一緒にいれるのが習わしだが現代そんなものは手に入らない。 だ...

エンマと渾名される男

某所で建築関係の仕事をしている。 とある工場でプラントの監理で働いている時の話である。 その工場の建築監督官の中にエンマと渾名される男が居た。 いつもメモ帳を持ち歩き(閻魔帳といわれてい...

大広間

父方の叔母から聞いた話です。 父の実家(田舎です)は代々裕福な家だったものの、大正ごろにすっかり勢いが失せてしまったそうで。 けれども、古い大きな日本家屋だけは栄えていた当時の面影を残していま...

無くなった盆踊り

夏祭りの季節が近付いてきたけど、俺は盆踊りが苦手だ。 亡くなった人の魂を迎えて慰めるための祭りで、踊ってるうちにそういう人が混ざったりする、なんて言うけど、昔住んでいた地区の盆踊りではどうも変なもの...

黄色い縄跳び

谷拓さん(仮名)は学生時代付き合った彼女とは忘れられない思い出があるといいます。 谷さんはその彼女とはとてもウマが合い、長年暮らしたオシドリ夫婦のように気持ちが通じ合えたそうです。 そんな二人...

深夜の留守電

でも眠気のせいか体が動かず、すぐそばにある電話に出られない。 そのうち留守電に切り替わり、録音しながら友人A子の声が聞えてきた。 「お父さんが交通事故を起こして即死したって連絡があったの。 ...

白い人

五年前に死んだ祖父がよく言ってた話。 今から60年以上前で戦時中で神戸であった話だそうだが、ある日、祖父が空を見上げたときに白い布みたいなのが飛んでた。 よく見てみると布ではなくて顔も体も...

三つ巴

うちの近所では、左回りにグルグルと螺旋を書くように順繰りに死人が出た。 昭和50年代に開墾された住宅街で、同世代ばかりなのだけれども、31歳の長男を亡くした家もあれば、16歳の娘さんを亡くした家...

後輩の声

俺が大学3年の時の怖い、というか悲しい話。 当時テニス部員だった俺は、夏休みに恒例の夏合宿へと行った。 テニスコートを備えた、山の中の安い温泉旅館で5泊6日の日程だった。 テニス部といっても...

お不動様のお札

ランニング男・白い服の女性・市松人形・に続き十代の頃の話です。 よく何方の家庭でも台所や火を使う所にお不動様のお札を置いてあったりしますね。 我が家もやはりお札を置いておりました。 私を含め皆あ...

メイク係

Aさんという俳優がいました。 ある日、大阪の道頓堀で撮影があり、大阪に向かい、メイク室で待っていました。 他のタレントや俳優たちは、担当のメイク係が既に来ていたのですが、Aさんだけメイク係がなかな...

合わない土地

オレの話は怖いと言うより不思議な話なんだが、どうして『合わない』土地・場所があって、それは以前の仕事で出張していた東北のある田舎町なんだ。 出張先だから訪れる回数は多いのだが、そこへ行くと、突然...

足の無い幽霊

以前、住んでいた家での事。 ご近所の奥さんと仲良くなり、遊びに来て貰った時、 「旦那さんの身内の方で足の無い人いる?事故とかじゃなくて病気で切断した方」 と聞かれ、旦那に聞いてみたけど ...

無言の母親

中学時代の話。 夜9時ごろ、2階の居間でTVを見ていた。 居間の隣はすぐ廊下で、その廊下のドンつきに机が置いてあって、ガラスの障子を挟んで居間のTVが置いてあるので、TVの正面に居ると机も見え...

心霊特集番組に映る女性

今から15年くらい前の話です。 私は、TVで特番の心霊特集番組を見ていました。 その時、両親は外出しており、弟も塾に行ってて留守だったので、家には私一人しかいませんでした。 弟もその番組を見...