不思議な話一覧

良くないこと

彼女とデートの日、待ち合わせ場所へ向かう途中、携帯が鳴った。 彼女からだった。 「今日は行けない」と言う。 「もう会わない方がいい」と言う。 理由を訊いたが答えない。 しつこく訊くと...

名前を呼ぶ声

俺の実家があるところは四方を山に囲まれた田舎の村なのだが西側の山にある隧道を抜けた所に、昔練兵場があった。 こんなド田舎に造られた理由は、その練兵場の西側に川があるので物資の輸送が簡単だからだそうだ...

落し物

高校生の頃、道端で金を拾った。 それも10円とか100円ではなく、500円玉を4~50枚ほど。 バッグに入っていたわけではない。 自宅近くの交差点から川沿いの道を通り、公園に行き着くまで直線...

マンション内鬼ごっこ

おれ小学生の頃マンションに住んでたんだけど同じマンションの同級生たちと「マンション内鬼ごっこ」が流行ってたんだ。 2箇所ある階段やこれまた2基のエレベーターなんかを使って上がったり下がったり廊下...

夜の山道

怖いというかちょっと不思議な話を投入 先日連れとスノボに行ったときの話 結構いい宿がとれたのはいいんだけど、酒もつまみもけっこうボッタクリ価格なもんでじゃんけんで負けた俺がコンビニ探しに行く事...

あの世との通信

この話は第三者がきいても大して怖くないかも知れませんが、私的には鳥肌がたった経験。   いぜんに訪問介護をやっていました。ある利用者は、自宅では寝たきりの重度だったけれど、なんか見える?人みたい...

おさっしゃ

本家の洒落怖を読むといろいろと奇妙な地方の風習が出てきますが、わたしも子どもの頃に土地神への捧げものとなった体験があります。 そのときのことを書いてみます。 わたしの住んでいた所は今は合併で市...

巨大な死体

その昔、藤原信通という人が常陸守として任国にいたときのことである。 任期の終わる年の四月ごろ、おそろしく風が吹いた嵐の夜、某郡の東西浜というところに死人が打ち寄せられた。 死人の身長およそ十五メー...

大家さん

東京の大学に合格し、父親と下宿を探しに行った。 父親も私も、慣れない東京での部屋探しに手間をかける気になれず、学生課に紹介された、大家さんが同じ建物に住む古びたアパートで即決した。 そこの大家...

ネックレス

今の彼女と付き合い始めたばかりの頃の話。 とある駅前で彼女と待ち合わせをしていたのだが、その日は時間より早く着いてしまった。 近くに喫煙所があったのでそこで煙草を吸っていると、すぐ近くで黒人男...

名画座のチケット

「あのさ、ただであげるからこのチケット、要らないか」 映画マニアである父の友人は気さくな口調でそう笑い、俺の手にとある名画座のチケットを握らせた。 「え、いいんですか。何の映画?」 「あ...

外人の男の子

家の近所に小さい神社があって、昔…多分私が5歳くらい?のとき、よくその奥の林で外人の男の子と遊んでいた。 家から持ってきたおかしを交換して食べたり、2人だけでかくれんぼしたり。 金髪で目が青く...

海の龍

ダイバーは海で不思議な経験してるやつが多いんだ。 10年くらい前ベテランダイバーから聞いた不思議な話。 ちょっと長くなるかも そのダイバーはダイビング協会の幹部で、ずっと海で仕事してる人だっ...

借りたテント

これは今から数年前の話だ。 俺が友達と一緒に、キャンプをしていた時の話である。 キャンプと言っても、小さいテントを持って、近所の山で寝るだけの遊びの度合いが強いものだ。 簡潔に言うと、そのキ...

大きな三毛猫

知り合いの話。 彼は山中にある小さな社の氏子をしている。 秋祭りに使う道具を、社務所の倉庫で探していた時のことだ。 何せ、最後に使ったのは一年も前、おまけに収めたのは自分ではないときてい...