ある日、あるカップル2組で、山奥にある廃墟へ歩いていました。
ある程度歩き、少し休憩していると、
カサカサ・・・
という音がしました。
最初はびっくりしましたが、「動物か何かだろう。」と深く考えていませんでした。
数分歩いたとき、目の前に大きな大木が倒れていて、道をふさいでいました。
「来るな」というような警告のように思えたのですが、廃墟の外だけ見て帰ろうということに・・・。
それからやっと廃墟に着き、入り口まで近寄りました。
「よし、帰ろう。」
そして、帰ろうとして廃墟に背を向けた瞬間、
「おい、お前ら何やってんだ!」と、いう声が・・・
振り返ると、そこには作業着姿のおじさんがいました。
一人が事情を説明すると、「なんだ、そうだったのか。」と納得してくれました。
「おじさんは何をやってるんですか?」と、聞くと、
「俺もお前らと同じような事やってた。中は何も無いから、大丈夫だよ。」
と、安心感を与えてくれる言葉をくれました。
そしておじさんは最後にこう言い残し、立ち去っていきました。
「後はお前らに任せた。元気でな。」
安心した彼らは、廃墟に足を踏み入れました。
おじさんに「何もなかった」と言われ、安心はしていましたが、やはり中は不気味でした。
そして一番奥の部屋にたどり着いたとき、一人がキャー!!!!!と、大声で叫びました。
そこで、さっきのおじさんが首を吊って亡くなっていました。