師匠シリーズ 第70話 賭け

大学三回生の春。 すでに大学のあらゆる講義に出席する気を失っていた俺は、それまで以上にバイトとギャンブルを生活の中心に据えていった。 ギャンブルと言っても、競艇や競輪などのオッサン向けのものではな...

御坂旧道の怪

おとといのことです。 9連休まっただ中。何もすることがなく社員寮でウダウダしていたのですが 同期の同僚4人でドライブがてら富士急ハイランドへ行きました。 メンバーは、運転手のオレ、助手席のA、後...

初めての彼氏

かなり前の話でスレチかもしれないけど、よかったら聞いてくれ。 駄文過ぎても叩かないでくれよなw クラブの店員をしてた時期があって、その時に起きた話。 当時、ダンスに夢中になってて週末は必ずと...

訳あり団地の住民

オカルトじみてはいないんだけど、バイトで経験した自分とは縁遠い人たちの話をひとつ・・・ オレは知人の紹介で、裁判所がらみのバイトをしていたんだけど、この仕事って言うのが、団地に住んでいて、何らか...

ハイド君

今でも不思議でワケわかんないんだけど、俺の幼馴染が遭遇した話を書きます。 長いです、ゴメンナサイ。幼馴染は女なので、名前は仮にA子とします。 もう5年前になるけど、A子は当時23歳だった。 ...

ドアノブ

ドアノブという単語を見て嫌な体験を思い出した。 少し迷ったが書いてみようと思う。拙い文章だけど興味のある人は読んで欲しい。 以前、とある地方のアパートに住んでいた。霊感とかは自分では全くないと思う...

部屋に入ってきた俺

高校生の頃の話。 今では何てことはないが、当時は「近いうちに死ぬかも」と悩んだ。 住んでいた家は戸建てで、俺の部屋は2階にあった。 階段を上った左右にドアがあり、その右側の6畳の部屋。 部屋の...

公衆電話の幽霊

ことの始まりは、ある夏の夜。 深夜十一時を過ぎた頃に突然来た、友人Kからの一通のメールだった。 K『これから電話来ると思うけど。それ、俺だから』 僕はその時、自宅のベッドの上で、大学の図...

火の番

友人の話。 仲間何人かでキャンプに出かけた時のことだ。 夜も更けて他の者は寝入ってしまい、火の側に居るのは彼一人だった。 欠伸を噛み殺しながら、そろそろ火の始末をして俺も寝ようかな、などと考...

しがみついて

3年前、家族でI県の海岸にあるキャンプ場に遊びに行った。 キャンプ場は崖の上にあり、そこからがけ下まで階段で下りると綺麗な砂浜があった。 私達の他にもたくさんキャンプに来てる人がいて、その砂浜自体...

禁句

私はある俳句の会に入ってるのですが、そこで体験したことを書きます。 怖くはないかもしれませんが実際にあった話です。 私は中学校の国語の教諭ですが部活動は担当していないので土日は時間があります。 ...

師匠シリーズ 第69話 引き出し

大学三回生の夏だった。 早々にその年の大学における全講義不受講を決めてしまった俺は、バイトのない日には暇を持て余していた。 特に意味もなく広辞苑を一ページ目から半分くらいまで読破してしまったほどだ...

悲痛な叫び

あれは俺が小学生の頃だった。 その頃俺は川釣りをしょっちゅうやっていて、その日も放課後友達と釣りに行く約束をしていた。 家に帰って適当に仕掛けをつくっていると友達が迎えにきたので近くの川へ向か...

不思議な女の子

助けられた話。オカルトっぽいので嫌いな人はご注意ください。 今年4月に祖母の住むマンションに行ったらエントランスで小学生の綺麗で可愛らしい女の子に話し掛けられました。 日本人形みたいな子で無表...

血をすするメモ帳

私は、ルドルフ・グライナーです。 日本と世界を研究するドイツ人で、日本と世界の違いやドイツと日本の違いを研究しています。 さて、これは、私がフィリピンでアメリカ軍と闘った元日本兵Aから聞いた話...