空き家に届く封筒

以前仕事で聞いたことを書いてみる。 あまり詳しく書くと職責に触れるので、結構改変するからフィクションとして見て欲しい。 郵便配達の仕事をしていた頃のある日、誰も居ない空き家に一通の茶封筒が来て...

のりこちゃん

子供の頃、5才くらいまで八王子に住んでいた事がある。 でもまだ幼かったため当時の記憶はほとんどない。 だが「のりこちゃん」の事だけは鮮明に覚えている。 私と同じくらいの年齢。 たしか近...

師匠シリーズ 第20話 魚

別の世界へのドアを持っている人は、確かにいると思う。 日常の隣で、そういう人が息づいているのを僕らは大抵知らずに生きているし、生きていける。 しかしふとしたことで、そんな人に触れたときに、いつもの...

中古車のカーナビ

中古車買ったらなぜか最新のナビが付いていた。 説明書がなかったからなんとなくいじってたら前ユーザーが登録したとおぼしきポイントを発見。 自宅からそう遠くもなく暇つぶしに行ってみる事にした。 ...

住人の目

一昨年まで住んでいたアパートの話。 引っ越しをしようと決め、物件探しをしている時、 「ちょっとした縁で安く出来るから」 と、そのアパートを不動産会社から紹介された。 部屋は1K、ロフト付き。日...

言霊

これは、私の母の話。 私のおばあちゃんは58歳の時に癌で亡くなったそうだ。 当時はまだ私は生まれていなかったので詳しくは知らない。 その後、私が生まれて成長していく中で、母はよく「私は58ま...

ブラックサンタ

小学生だった頃のことだけど、怖いというよりは不思議な話をひとつ。 近所に秘密基地って呼んでた廃工場みたいなところがあって、呼び名のとおり俺らの遊び場所になってた。 変なガラクタ集めて宝として保管し...

師匠シリーズ 第19話 麻雀

師匠は麻雀が弱い。 もちろん麻雀の師匠ではない。 霊感が異常に強い大学の先輩で、オカルト好きの俺は彼と、傍から見ると気色悪いであろう師弟関係を結んでいた。 その師匠であるが、2、3回手合わせした...

眼鏡姿の男

5ヶ月ほど前から会社の寮に移ったのだが、テレビもなかったので、1ヶ月ほど前に近所の電器屋で安物のテレビを購入。 深夜寝付けないときに、ダラダラとテレビを観るなりしていた。 この前も会社から帰っ...

霊からの知らせ

私、自分で言うのもなんですが、子供の頃から普通に霊を見ます。 どんな風に?って聞かれると表現に困るんですが「シックスセンスの幽霊をもっとヒラヒラさせた感じ」です。 子供の頃は怖かったんですが、...

死にたいドットコム

今から2年前の話です。 ある夏の夜、友人のA君の彼女が留学することになり、A君と別れたということで、彼を励まそうと、当時一人暮らししてた私の家で飲み会することになりました。 結局6人集まって、午後...

師匠シリーズ 第18話 鍵の行方

大学2回生の夏休み。 オカルトマニアの先輩に「面白いものがあるから、おいで」といわれた。 師匠と仰ぐその人物にそんなことを言われたら行かざるを得ない。 ノコノコと家に向かった。 師匠の下宿はぼ...

ちんむしゃからから

私は小さいころ、悪いことをするとよくおじいちゃんに「ちんむしゃからから」が来るぞと言って叱られました。 小学生になり、ちんむしゃ某が効かなくなり、逆にちんむしゃってなんやねんと突っ込むと、おじいちゃ...

消える売上金

友人から聞いた話。 友人の同僚でNという営業マンがいた。 Nは付き合っていた女性を騙して、散々お金をむしり取った挙げ句、捨てたらしい。 それからしばらくしてNに異変が起きる。 現金で売...