ある女性がポルシェを通常の一割程度の破格の安さで購入した。
そんなに安く売られていた理由は、車の中に死体を入れたまま一週間も放置されていたからだという。
だから車の中から死臭が消えず、仕方なく安く売ることになったのだという。
ある車のディーラーは不払いで差し押さえを受けた車を売り払うという商売をしていた。
その中の一台に赤いコルベットがあった。
この車はオーナーが殺されてトランクの中にいれられていたものだった。
ディーラーは、塗装をやり直し、トランクのカーペットを敷き替えて、ある男にこの車を売った。
しかし、その男は一週間後、この車を返しにきた。
嫌な臭いが取れないせいだという。
それからこの車を買うものは誰も同じ理由で、車をディーラーに返してしまうので、ディーラーは結局この車を背負い込まなければならないことになってしまった。
群馬県の国道18号の沿線には中古車販売店が何件もあるが、そのうちの一軒に5万円のソアラが展示されている。
新車なら600万円は下らない最高級の国産車が、中古とは言え異常なほどの安値で販売されているのは訳がある。
この車のオーナーになったものは必ず事故を起こし、首が取れてしまうのだそうだ。
実は、この車の最初の持ち主は暴走族で、箱乗りをしながら警察から逃げていた時に、頭を看板にぶつけて首と胴体が切断されてしまったのだ。
だから、新しいオーナーも呪いで同じ目に合わされてしまうのである。
そういうことの繰り返しでとうとう5万円という値段がつけられるようになったのである。