怖いどうかは分からんが、自分の実体験。
自分が小学生の時に実家(k県)の小学校の近くに昔牛乳工場だった廃工場があったのだが、そこはエロ本が沢山落ちていて専ら自分らの間では有名だった。
学校が終わった後、友達と2人でエロ本探しに廃工場へ行ったら、案の定工場の外にはエロ本や裏ビデオが沢山落ちていて二人で歓喜した。
ふと周りを見ると廃工場の窓の部分が朽ちて人一人分の隙間ができて中に入れるようになっていた。
この時エロ本についた白い液体がさほど新しいものだとはそんなに気にはしていなかった。
大方 一階の散策が終わり、夕方になった頃 、友達が用事があると言って帰る。
自分はまだお宝があると信じ 二階に行くことを決意。
奥へ進むと案の定二階へ上がる階段があったので一人で階段を昇る。
階段は割れたガラスだらけで中々上がれず、誰かが最近まで昇った形跡は無い。
ようやく二階に着き、扉がいくつかあったが、開かない部屋がほとんどで、ふと周りを見渡すと、扉の無い部屋が一つだけあった。
その部屋に入ると鳩の死骸が沢山転がっている部屋を見つけた、そして部屋の奥の方にぽつりと穴が空いてある床を発見。
穴の中にエロ本でも無いかなと期待に胸を膨らせながら思い見てみると、そこには何とネコの骨が。
当時理科室の人骨標本ですら物怖じする耐性の無い子供だった自分は 当然怖くなり、階段のガラスをバキバキ踏みながらも一目散に逃げ出した。
親にも相談できず、その日は布団の中で震えていた。
そして次の日、先に帰った友達に話したが信じてもらえず、怖いもの見たさからか 学校が終わった後に改めて一人で工場に行ってみた。
工場の中へ入り、あの穴を見に二階へ上がる。
部屋に入り恐る恐る穴の中を見た、すると 穴に放置されていたネコの骨が無くなっていたのだ。
同じく同室の鳩の死骸も全部消えていた。
こんな気味の悪いことは初めてだった。
しかし何故骨や死骸は無くなっていたのか。
鳩の死骸は ともかく、穴の中のネコの骨まで…
あの後廃工場は壊されて更地になってしまったが、自分の中では今でも謎めいた思い出である。
今思えば あそこに住んでいたんだよな、 誰かが。