小6の時、公園で友達と遊んでたら、俺と瓜二つの会社員を見たことがあった。
周りの友達からも
「あの人お前にそっくりだな」
と言われるほど。
しかしなぜかその人は、こちらの方をずっと見つめてくるんだ。
そして見つめ返す俺達。
長い緊張が続いた。
ちょっと怖かった。
しばらくしてその人は、公園を出ていき消えてった。
まあその後は、俺のドッペルゲンガーが現れたんだなあ的な冗談話で盛り上がった。
しかし本当に俺に瓜二つな人が現れてきて、不思議な日だった。
それから10年後の22歳の時、ある夢を見た。
公園で1人で突っ立ってるわけよ。
なんか寂しいっていうか懐かしい気分だった。
しかし前を見ると、そこに小学生時代の俺が友達と遊んでるわけよ。
よく分からんが俺はその光景をずっと見てたんだ。
そしてあちらもずっと見返してくる。
そして急に家に帰りたくなり、その場を立ち去った。
ここで目が覚めた。
目が覚めると俺は病院のベットの上だった。
俺は朝会社に行く途中にバイクに乗ってる時に事故にあい、昏睡状態が続いてた事が分かった。
俺はもうすぐ逝く所だった。
しばらくして無事退院した。
だが気になる事がある。
俺が小6の時に見た光景と、俺が22の時昏睡状態の時に見た光景が一致してるって事。
そして事故にあった時はスーツ姿。
俺が小6の時に見た俺と瓜二つの会社員は、未来の俺だったかもしれない。
もしかしたら俺は、死ぬ直前にタイムトラベルをしたのかもいれない。