芸者の幽霊

幼い頃、まだ暗い明け方ふと目が覚めた。 よくみると古くて透き通った芸者さんが、悲しそうな表情でぐっすり眠っている父の枕元に座ってた。 幼心にも『えっ、なにこれ?』と思ってじーっとみてたら、芸者さん...

お前らが殺したんだよ

中学の時の実際あった話。 ちいさい頃、うちの家の近くに蔦の絡まる古い洋館があってなにもない田舎の風景にポツンと建つその洋館が違和感ありまくりで、かなり不気味だった。 当時、仲のよかった友人三人...

笑い声

深夜、誰もいないビルに一人でいた事がありますか? 薄暗い廊下で立ち止まると、ボーッいうような耳鳴りが聞こえそれが次第にじんじんとした痛みに変わり、一瞬でも気を緩めると頭から次第に暗がりに溶けていくよ...

蛙の宿

他でスレチっぽかったのでいつも見てるここに書かせてもらいます。 滋賀県に旅行に行ったときの話。 無計画で行った俺たちは当日の昼過ぎにある激安民宿を予約した。 少し琵琶湖から少し離れた田んぼに...

手招き

小学5年生の頃の話。 その日は林間学校でした。 皆で作るご飯、お泊まり、とくれば後は肝試し。 男3女3の六人グループで森の中を懐中電灯だけで散策して宿舎に戻る、といったありふれたヤツでした。...

現場の事故

これはうちの親父が飲むと時々する話。 親父は昔、土方の親方をしていて、年に数ヶ月は地方までいって仕事をしていた。 古い写真にはその頃の仲間や何かと現場で取った写真なんかが残されている。 そん...

精神的瑕疵あり

会社員だった頃は不動産会社に勤めてたんでこういう話は割と日常茶飯事でした。 会社で買った中古住宅を解体してたら白骨が出てきたりとか、競売で落とした物件の立ち退き交渉に行ったら、その家の住人がぶら...

ヒョイ

とある村の話である。 その村では「ヒョイ」と言う言葉を口に出してはいけない。 何故か?爺さん曰く、ヒョイと口にすると「ヒョイ」が来てしまうからだと言う。 好奇心旺盛なA君は、この伝説に興味津...

散らかる部屋

とあるカップルがいました。 お互いに仕事をしているため、昼間は部屋を空けていました。 ある日、彼氏が帰宅すると部屋が散らかっていました。 「あれ?おかしいな。いつもキレイにしているのに。」 ...

足立区の長屋

子供の頃、足立区の長屋に一時期住んでたことがあった。 そこに引っ越して間もないある日、姉が遊びから帰るなりおかしなことを言い出した。 「あのね、うちの下に赤ちゃんが埋まってるってマキちゃんに言...

消えた10人目

小学生中学年くらいだったの話だったと想います。 よくある100物語をやろうと誰かが言ったのがきっかけでした。 とはいっても、1人で何十個も怖い話を知ってるわけもなく10名が1人10個ずつ話す事にな...

葬儀送迎

自分ではなくて舅の体験した幽霊がらみの話。 舅は小さな観光バス会社で運転手やってる。 観光だけじゃ仕事が少なく会社として成り立たないらしいので、葬儀屋から火葬場、お寺などへの送迎を主としている...

お鶴さん

あれは三年前で、俺が大学四年生のころ。 結構早く内定が出たから、遊び回ってたんだよね。 彼女とか友達と毎晩遊んでたんだけど、ある時なんだかみんなと予定が合わない日が続いたんだよね。 まあ、暇...

御祓い

私が中学生の時の話をさせて貰います。 10年位前の話になりますが、当時私の小学生の弟(A)がよく学校で怪我をしてきました。 怪我も転んだりして出来る傷ではなく、カマイタチというのでしょうか。 ...

市松人形

市松人形の話 押し入れに一体の市松人形が眠っていた。 厳重に包まれて桐の箱に大事そうに入っていおりその為あって保存状態はすばらしく良かった。 長く黒い髪、白い肌、赤い蝶の刺繍が入った着物。 ...