メガネが無いのに

俺ってひどい近眼なんだよね。 この前職場でこけてメガネ壊したんだけど、その日は半日メガネなしで何とかやってたんだ。 メガネ修理の為、早めに仕事上がって地下鉄に乗った。 有楽町線だけど、最初は周囲...

後ろにいた気配

もう一年以上前の事だが、俺はバイトに行くために昼前に家を出た。 家からバイト先までは一本道で、田舎だったから周りは畑ばっかりで民家は殆ど無くて人通りもあんまりなかった。 あえて言うなら途中で小...

ポケベル

私が高校生の時の話しです。 その日は丁度一学期の期末試験が終わり次の日は学校が休みなので、その時友人が入っていた寮に友人二人と泊りに逝きました。 学校の寮のため別に何をするというわけでもなく、...

何かの気配

大学生活と新しい下宿にも慣れた頃の出来事。 週末の夜 暇なんでネット繋げて遊んでました。 時間がたつのも忘れてやってたんで気が付いたら2時をまわっていた。 「そろそろ寝ようかな」とぼんやり考えて...

心霊スポットへ肝試し

アルバイト仲間6人で仕事が終わった後、ドライブがてら比較的近くにある心霊スポットへ肝試しに行こうということになった。 俺が運転し、K田が助手席に座り、I下、O野、N谷は後部座席に座った。 M上...

河童

知人の実家に泊まったときに聞いた話です。 彼の実家はとある地方ののどかな田舎町にあり、美味しい湧き水が流れる小高い山に連れて行ってもらいました。 その山は県が管理しているそうで、車道も完備され...

部屋に巣くうもの

大学時代の俺の友人についての些細な出来事 俺とその友人Fは、東京の郊外にある冴えない3流大学の学生だった。 俺は実家からその大学へと2時間弱位かけて通っていたのだが、しょちゅう大学の周りにある...

平家の血

これは、山陽の某洞窟で体験した話です。 長いですがお許しください。 いわゆる、秋のオートキャンプだった。 大学の寮内バカメンバーだった広島のヤツらと3人で、山陽にあるオートキャンプ場で、久し...

小瓶の中の少女

そのときの私は何もかもに疲れ果てていた。 まさしく何もかもに。 終わりのない苦しみのように降り続く雨の中を私はひとりでさ迷い歩いていた。 まるで死に場所を求めるかのように。 この孤独を忘れ...

交通安全のお守り

これは私の身におきた出来事。 数年前片田舎で小さなショットバーを開店した。 廃墟のような10坪もないような小さな物件。 しかし信じられないような破格、そして全面リフォーム可。 というふれこみに...

ガラスの玩具

これは3年くらい前、実家で体験した話しです。 実家には子供部屋が1つあって、そこが20畳位あるんです。 小さい頃は兄弟で使っていたのですが、進学のため親元を離れるようになってからは、兄の独占状態で...

狂ったような踊り

Tさんは、地元の高校に通う普通の高校二年生である。 彼には、幼い時からとても仲のよい友達としてY君という同級生がいた。 だがこの親友であるY君は、とても気が弱く、学校でもいつもいじめの対象になって...

瞬間移動

私が二十歳になって初めての選挙のことだから9年位前の話です。 初めての選挙で投票に行ったんです。朝っぱらでした。 投票所が私の母校の小学校の体育館で、そこに入るの卒業以来だったので「こんなに狭...

チェーンメール

いたずら 最初はちょっとしたいたずらだったんだ。 それがどうしてこんな事に・・・ そもそも、この大惨事は俺が自作のチェーンメールを5人ぐらいの友達にフリメで送ったことから始まった。 内...