いわくつきの盗品

たしか今から5年前の夏休み。 俺が中学生の頃、実家のすぐ近くにあるお寺で盗難事件が発生した。 お寺の2つある宝物庫のうちの1つの中身が盗難にあったらしい。 それだけならただの盗難事件なのだが...

墓石

みなさんお墓の事はどれくらいご存知ですか?。 お墓は用意しといて家族の名前を書く場合、生きている人間の名前の文字は赤色にされるそうです。 お墓自体の色も最近では白や黒だけでなく、他の色でもいいそう...

入れて欲しがる女

某恐怖体験HPで投稿した話があるのですが(前編)として話の前半部分を書いた後に(後編)で書こうと思ってた。 恐怖体験の中の霊症が、他人伝いに聞いただけの人にこの霊症が染ったと言う事実があって(後編)...

深夜の神社から聞こえる音

もう自分だけでは耐えられなくなったので吐き出させてくれ。 作り話だと思ってくれてもかまわない。 自分も夢だったと思い込んでるしそれでもかまわない暇な人だけ読んでくれ。 4月まで俺はN市に住ん...

あなたも待ってるの?

5年ぐらい前の話だけど。 肌寒くなってきたその日、横浜の、駅前のデパートの前で友達と待ち合わせしていた。 珍しく友達が遅れたが、そこは暇な学生のこと、ショーウインドウを眺めたり、人ごみを眺めたりし...

地下トイレ

体験談です。 私は大阪難波のとあるビルで働いていました。 3年ほど前のある日、まだ私がそこに勤めていた時のことです。 深夜まで続いた売り場の模様替え作業がようやく終わり、地下のトイレに行くと...

師匠シリーズ 第56話 天使

京介さんから聞いた話だ。 怖い夢を見ていた気がする。 枕元の目覚まし時計を止めて、思い出そうとする。 カーテンの隙間から射し込む朝の光が思考の邪魔だ。 もやもやした頭のまま硬い歯ブラシをくわえ...

副作用があるんだ

これは私が大学一回生ぐらいのころです。 当時私は生物部に所属しており、その日は研究のためにマムシを捕獲しようと友人と出かけていきました。 夏の夜の草むら蒸し暑く、友人と「マムシいねえな~」とか言い...

彼女との思い出話

数年前のことです。 夜中に物音で目覚めると、窓がカタカタ揺れていた。 無視していたが、音はいっこうに止まないので、カーテンを開けてみた。 驚いたことに窓の外に女性が1人立っていた。 網戸に手を...

飢饉の悲劇

飢饉の年のことである。 草木は枯れ果て、飢えのために死ぬものが相次いだ。 食人が横行し、死人の肉の貸し借りさえ行われる有様だった。 ある日、寺の住職が庄屋の家の法事に招かれた。 庄屋の家は...

アカエ様

俺が小学校低学年の頃の話、つってももう30年以上前になるけどな。 東北のA県にある海沿いの町で育った俺らにとって、当然海岸近くは絶好の遊び場だった。 海辺の生き物を探して無意味にいじくってみたり、...

師匠シリーズ 第55話 人形

人形にまつわる話をしよう。 大学2回生の春だった。 当時出入りしていた地元のオカルト系フォーラムの常連に、みかっちさんという女性がいた。 楽しいというか騒がしい人で、オフ会ではいつも中心にな...

コンタクトレンズ

私はとある眼科で検査員を生業としています。 コンタクトレンズ等の処方も手がけております眼科ゆえ、単に眼病の患者様だけを見ているわけではなく、健康体それも「いたって」が付くような患者様も来院されます。...

闇の大魔王

これは、看護師をしている友人の綾子(仮名)から聞いた話。 綾子は数年前まで、兵庫県にあるかなり大きな病院で救急治療室担当として働いていた。 その病院の救急治療室には、普段は倉庫として使われているド...

死人を占った話

俺の知り合いに、みえる人がいる。 その友人自体も俺からしたらなんか怪しいやつなんだが、たまに奇妙な眉唾ものの体験談を聞かせてくれる。 これはその友人が某所で占い師をやっていたときの話。 ...