山口さん

以前住んでいたアパートで、土曜日の夕暮れ時に居間でまったりしていると、 不意にインターフォンのチャイムがなったので受話器を取る。 俺「はい」 訪問者『山口さんのお宅ですか?』 俺「いえ、違...

ケバい女

仕事場から自宅まで車で一時間半。 途中ショートカットで山道を通れば20分早く帰宅できるので毎日そのルートで帰っていたが、今はその道は通らないようにしている。 三ヶ月ぐらい前、深夜1時ごろ。 ...

白い顔の女

大学時代の友人、藤本幸之助の話をします。 藤本は入学当初からにぎやかで遊び好きな男でした。 その藤本が2年の春から大学の近くにアパートを借りて一人暮しを始める事になったのです。 晴れて一人暮...

デカい家

幽霊とか心霊ではないけど個人的にゾッとしたはなし。 結構前の事なんだけど長くなりそうだから分けて書くわ。 俺の住んでるところは田舎なんだ。 学校は山と山に挟まれてたりするようなところ。 そ...

地方鉄道

関東地方の地方鉄道に乗って通勤していた人から聞いた話です。 その人はN市という始発駅から通勤しているのですが、営業区間が短い私鉄で乗車時間は20分ほどもないのです。 珍しく車内で座れたため、...

桜の木の下

土日になるとよく近所の公園に行く。 住宅地のど真ん中にある、鉄棒とブランコと砂場しかないちっちゃい公園。 子供が遊んでることは滅多にない。と言うか見たことない。 まあ、だから行くんだけどね。すご...

年代物のドレッサー

これは、私が昔に働いていたデザイン会社の取引先で知り合った女性から聞いた話です。 彼女も私も小さなデザイン会社のデザイナーということで共通の話題も多く、互いの仕事が早く終わった時などは、二人で夕...

透明な壁

これは、幼い頃から大人になった今でも不思議な体験をし続けている話。 私は幼い頃から、気が付けば口を開けてぼーっとしているアホな子だった。 道を歩いている時も、空を見上げながらぼーっとして歩いている...

劇場の幽霊

上の方で劇場の話があったんでそれ関係の小ネタをば。 私大道具やってたんですが、劇場での幽霊話はない方が少ないってくらいよくあるんです。 東京の某有名劇場なんかでは幽霊に名前をつけてたりしますし...

もう一人

何年か前に両親が仕事の関係で出張に行っていて、叔父さんの家に預けられた事がある。 奥さんと中3の従兄弟も歓迎してくれたし家も広くて一緒にゲームしたりと楽しく過ごしていた。 だが、初めて来た日の夕食...

むかえにきました!

ごめん、あんまり怖くないかもだけど。 昨年の夏の話。 その夜は友人との飲み会で、かなり帰りが遅くなった。 終電も逃し、このまま朝まで飲み明かすかーって話だったんだけど、私は次の日用事があった...

温泉

母と娘が旅行に行った。 娘はもうすぐ嫁ぐ身、最後の母子水入らず。 ありきたりの温泉宿で、特徴は海に面した・・・それだけ。 部屋に通されるとやる事がない。 駅から続く温泉街の土産物屋はだいた...

おかしなクレーマー

私が以前住んでたマンションなんですが、色んな意味でヤバさ満点でした。 結構大きな駅から徒歩2分という立地条件の良さと洒落た造り、加えて婚約者の会社にも近く、家賃も普通(1DK・7万位)。 婚約者の...

渓流釣り

大学時代に友人から聞いた話。 釣りが大好きだった友人はその日も朝から釣りに出かけていた。 場所は川の上流域で、かなりの山奥である。 ここから先は、友人の語り口調で書かせていただきます。 「...