姉さんビル

つくば市に昔『姉さんビル』とか、『姉ビル』と言われている建物がありました。 10何階か建ての公務員官舎で、同じ形をした建物が何件も建っています。 そのうちの1棟の壁いっぱいに『姉さん』と書いて...

つぶておに

川原礫ヶ沢の『つぶておに』という話をしようと思う。 家からそう離れていない山の中の小さな川なんだけど、そういう名前の場所があるんだ。 その名前の由来というのが昔話からなんだけど、その昔話に出て...

非常階段

数年前、職場で体験した出来事です。 そのころ、ぼくの職場はトラブルつづきで、大変に荒れた雰囲気でした。 普通では考えられない発注ミスや、工場での人身事故があいつぎ、クレーム処理に追われていました。...

山の神様

山の神様の話題 若い、まだ10代半ばの少年の猟師が、先輩の壮年の猟師と山に入ったが、先輩猟師とはぐれてしまった 日が落ちてから行動するのは死につながると常々教わっていたため、たき火をおこし、弁...

古びた旅館

とある田舎町の旅館に若い男が泊まった。 古びた佇まいだが清掃も行き届き清潔な旅館だったそうだ。 だが、なんというか……雰囲気が重い感じがしたという。 男が案内された一室は奥まった場所で、窓が...

ベレー帽のおばさん

以前、彼女の買い物に付き合ったときの事です。 何軒かのショップを冷やかした後、少し休もうと喫茶店を探していると、時計屋のショーウィンドウに飾ってある時計が目に付いたのです。 なかなか良いデザインで...

ダムに立つ女

姉が高校生の頃友達とキャンプに行ったときの話です。 そのキャンプ場はダムの近くにありました。 まだ、携帯が普及していない時代だったので電話をするにはそのダムのそばにある公衆電話までキャンプ場か...

震災にて

自分の避難した体育館では、避難していた医師の指示で一部を区切って怪我人を寝かせてありました。 怪我人をステージの向かって右手。 風邪などの感染症は向かって左手に。 自分は介護士でしたから、怪...

窓から覗くもの

今から皆さんにお話する話は私と妻がまだ20代の頃の事。 あれから十数年口にする事を恐れ、一切語られなかった鮮烈な恐怖体験を告白します。 1990年8月、当時妻と私は今で言うフリーター生活をして...

少しの変化

これは私の友人の友人(仮称Aさん)が体験した話です。 Aさんは、就職を機に東京で一人暮らしを始めました。 当時Aさんには彼氏がおらず、彼女の友人も何人か同じく東京で仕事を始めていましたが、自分...

手のひら

おととしのそう今頃の季節、夜中の2時過ぎくらいの話。 当時仲のよかった女友達のMを誘って、夜から車で山の近くの河にきていた。 目的は花火。 場所は結構山に囲まれててその河は奥から流れてきてる。 ...

ノック

韓国の(かなり)こわい話体験談より 彼は病院で仕事してるんすけど夜夜勤で働いてたらドアがトントンとノックされたとのこと 「はい?」 でも返事がない 自分以外にもまだ誰か残ってるのか...

山が増える

俺の住んでいる町は、四方を山に囲まれていて。 中学校の時に、そんな山に関連する話を聞いた。 「お前、日曜に山登ったか?」 教室でいきなり友人がそんな話を振って来る。 俺は先週も先々週も...

4つ目の個室

友達から聞いた話なのですが、その友達が体験した話らしいです。 その友達(以降Aとします)は元々霊感があったようで、色々体験談を聞かせてもらいましたが、その中でも一番怖い話でした。 Aが中学生の...