夢遊病

私の弟は睡眠中無意識に歩き回る、いわゆる『夢遊病』患者でした。 そのおかしな行為は、小学校高学年のころがピークでした。 3,4日に1度は夜中にむくりと起きだし、とっくに終わっているはずのテレビの電...

ライダーキック

5年位前の話になりますが以前住んでたアパートの出来事を。 当時仕事の関係で急遽引っ越す事になり、子供も生まれたばかりで急いでファミリーが住むアパートを借りました。 アパートは2階建てで3世帯ず...

駅舎の男

大学生の時の実話、不条理な点は結構自己解釈してるんで思うところがあったら指摘してくれると助かります。 夏休みになると、よく旅に出てた。 海外とか、自分探しとかそんな崇高なもんじゃなくて18切符...

年越しの怪異

実家の風習?というか慣習なんですが、 「年を越す時に自分の姿を見てはならない」 というのがあります。 鏡はもちろん、水に映った姿も、例えば塗りのお盆に自分の姿が映ったものでもいけないらしいで...

鋳鉄のフライパン

仲の良かった友達が死んだ、葬式の後、その友達の親に頼まれて住んでいたマンションの片づけを手伝った。 友人は真性のオタクだったので形見として、収集品の中から逸品を何点か親御さんに了解をもらって引き取っ...

呪われる話

※この話を読むと、呪われるといわれています。 5年前、私が中学だった頃、一人の友達を亡くしました。 表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に憑依されたからです。 私にとっては忘れてしま...

自衛隊での怪談

あれは私が平成元年(1989年)の5月に高校を卒業後、故郷である鹿児島県東部を離れて、大分県北東部にある陸上自衛隊の第111教育大隊へ入隊をした直後の夏でした。 私は自衛隊営舎内において他の教育...

ドアにぶつかるモノ

予定より少し遅れていたので、暗くなりかけていた。 まぁ、遅れても超過勤務手当てがつくので構わないのだが、暗くなる前に、あの不気味な家への配達を終わらせたいのが本音だった。 その家はドアの横に小...

いつもと違う父

これは私が小学生の頃、実際に体験した話です。 当時小学5年生だった私は、自宅から徒歩で15分ほど離れたいとこの家へ遊びに行っていました。 いとこの家はさほど離れていないこともあって、休日なんか...

黒い封筒

一昨年婆ちゃんが死んだ。 高齢だったし、震災の心労もあったのかあっけなく逝ってしまった。 それでも残された爺ちゃんは元気だった。 90歳を超えても爺ちゃんは聡明で思慮深い、尊敬できる人だった。 ...

買い手のつかない物件

自覚している限り、霊能力はゼロに等しいと思っている私が先日体験した話です。 少し状況を整理したいので前置きが長くなってしまいますがお許しください。 私は埼玉県の不動産屋で働いています。 取り...

夢の話

前置きとしてこの話は幽霊や怪奇現象、ましてや恐ろしい人間の話などではなく、ただの夢の話です。 ただもしかしたら怖い思いができるかもしれない、という話です。 私は幼稚園から小1くらいまで、毎日の...

甘露

あるお爺さんが、山の畑で作業をしている最中、連れて来ていた孫娘の姿を見失ってしまった。 背が高く見通しが悪いトウモロコシ畑の中を、大声をあげながら必死で孫を探す祖父。 ようやく小さな影を見つけて駆...

夜中の散歩

夏の暑い日、試験勉強をしていたオレは息抜きの散歩と空腹を満たすために5分ぐらい離れたコンビニまで歩いていた。 たしか夜中の3時過ぎだったと思う。 街灯の明かりもまばらで周りは真っ暗だった。 もち...

幽霊ちゃん

私の家は、代々霊感強くてさ、知り合いっていうか、親戚にも霊媒師が数人いるんだよ。 この話は、私の母から聞いた話なんだ。 霊感が強い一族っていうか、私も母も結構あるんだ。 私の地域は田舎(コン...