海難事故

海難事故 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

小さい頃住んでいた小さなで漁村で、海難事故があった。
転覆した船に乗っていた仲間を探すために、みんな漁を止めて沖へ探しに行ってた。

結局、見つからず夜…
奇跡の生還をに望みをかけて、小さな漁港の小さな堤防で、目印の火を朝まで焚くことになった。
堤防に集まっていた人たちも翌朝の捜索があるので、数人を残して家に帰りだして、俺も親父に手を引かれて帰ろうとした時…
遭難した人のばぁちゃんが

「…きた」

って。

みんな驚いて振り返ると、堤防の先端にピチャ、ピチャ…という水の音。
その音が焚き火にだんだん近づいてきたとき、ばぁちゃんが

「寒かったべ、火にあだれ」

って。
みんな凍りついた顔して黙ってた。

俺には何も見えなかったし、周りの大人にも何も見えてなかった。
でも、誰かがたしかに居るのはみんな解ってた。

「明日、みっけでやっから、心配すねぐでいい」

ってばぁちゃんが言った時、なんとなく空気が変わり気配が無くなった。

翌朝、その人は岸よりのところで、網にひっかかって見つかったらしい。

★この話の怖さはどうでした?
  • 全然怖くない
  • まぁまぁ怖い
  • 怖い
  • 超絶怖い!
  • 怖くないが面白い