二度と会えない

二度と会えない 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

たった今あった出来事です

初めて書き込みをするので拙いところが散見するかとは思いますが、それほど長くない話なので見ていって下さい

今週末、久しぶりに会う友達とご飯へ行く予定があったのですが、仕事で急遽休日出勤しなければならなくなり、その友達に断りの連絡を入れようとした時のこと。
何か知恵を借りようと、リビングにいた母に状況説明しました。
会いたいのに断らなくちゃいけないというのが何とも受け入れ難く、何とも歯痒い気持ちで「何て打てばいいかな」などと、あーでもないこーでもないなんて言いながらお断りの文面を考えていました。

ふと、前にもこんなようなことあったな、とデジャヴにも似た感覚に陥りました。
何だったか、よく思い出せない…。

「二度と会えないわけじゃあるまいし、ポジティブに考えなよ。
次会った時にご飯食べさせてあげるとか」

母が背中を押してくれましたが、二度と会えないというフレーズが妙に引っかかります。
そうして私は母を見て一言。

「△△みたいに死んじゃうかもしれないしね」

どきり、としました。
心臓が長距離を走った後のようにドクドクいって、その音が耳の奥の方で跳ね返るのが分かりました。

2人とも、え…?といった風に見つめ合います。

自分が言った言葉にドキドキするのは初めてのことで、普通のことではないでしょう。
私も重々承知しています。
その発言はまるで意図しないものだったので、余計に自分が恐ろしくなりました。
咄嗟に口をついて出た言葉があまりにも不謹慎で、そして想像だにしなかったことだからです。
△△というのは、3ヶ月前に亡くなってしまった友達の名前で、親しくしていた間柄だったのと、亡くなる三日前に遊ぶ約束をしていたので余計に引きずっていました。
今でも残っているLINEやインスタを見て悲しくなります。
そんな子の名前が唐突に出てきて、どうしてなのか最初は全然分からず戸惑っていましたが、

「もしかしたら遊びに行って欲しいのか、それともその逆かもしれないね」

と母が話していました。
あまりいい死に方をしていないので、何か私に言いたいことがあるのかもしれないですけど、断りの連絡を入れるのが怖くなってしまいました。
というのも、△△と遊ぶ約束をしたと話しましたが、その少し前に私がドタキャンをしてしまって、一度遊べなくなってしまったということがありました。
その埋め合わせと言ってはなんですが、自分で言うのも憚れるのですが珍しく私の方から予定を立てて出かけようと申し出たのです。
それが亡くなる三日前でした。
たまに思い出して、どうにも遣る瀬無い気持ちになることがあります。
今もそんな気持ちでこの文章を書いております。
いつか忘れる日が来るのかな。
読んでくださりありがとうございました。
さて、どうやって断り入れよう……

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