洒落にならんっつーかなんというか。
自分は彼女居ない歴=年齢の典型的なもてない男なんだけど、女友達は結構いる。
その女友達とかに「あんたは狙ってないから彼女できない」なんて言われたんで、異性を意識するようになったころの話。
意識するって言っても何をするわけじゃないし、「彼女欲しい!」って思いだけで日々を過ごしてた。
毎日毎日そんなこと思ってながらも出会いは無ぇ、既存の関係は発展しようが無ぇで悶々とし始めた。
仕舞いには幽霊でもいいから女いねぇかなー、なんて。
ある日いつものように部屋で一人酒しながら2ちゃんしてたとき、何か視線を感じた。
視線ていうか気配というか、喫茶店やファミレスなんかで知らない人が自分たちのテーブルに意識向けてんなーっていう感じの。
そんなに強くないのね。じーっと見てるわけじゃない。聞き耳を立てているわけでもない。そういうの。
オカ板好きなほうなので「なんかいいネタになるかも」って内心ビクビクしながらも部屋の中の違和感を探し始めた。
前述したように女の幽霊でも出てきたら何とかしてやろーなんて不届きなことも思ってたし、何よりお酒に酔ってたし。
んでようやく見つけたのが、矢印の場所の天井付近に顔を半分だけ出してる幼い感じの男。
霊感はわりかしあるほうでビビリはしたけど、「あー」みたいな感じ。
でもまぁ害は無い感じで、向こうも俺と波長が合ってないらしくて、そこまで俺を意識してなかった気がする。
じゃあなんでそんな状態でいらっしゃるんだよwって感じだけど。
怖いけど、こういうのってよそ見してるうちにいなくなってるからお酒の勢いも手伝って「男かよ」ってボソっと言っちゃったのね。
したら顔が全部出てきてスゥっと消えてったの。
顔全部見たら女の子だった。
しかもなんか悲しそうな顔だったし。実際無表情なんだろうけど、俺にはそう見えた。
対人関係できまず~い感じになった時のアレをまさか幽霊相手にやっちゃうとはね。
この話を女友達に心霊体験として聞かせたら「あんたに彼女できんのは相当先だねぇ」だって。心霊体験よりもデリカシーの無さをクローズアップされたよ。