小学校の頃、よくお父さんと山に登ってたので、そのときの体験談です。
当時は長期の休みになると、必ず山に行ってました。
そんなすごい山じゃないんですけどね。
冬休みにいつも行く山に登ったんです。
お父さんと、その友達と3人で。
いつも通っている道なので、あまり恐怖感も無く1人で勝手に先に進んでいたのですが、大きく道が迂回する場所で、ふと、足をとめました。
雪山だったので、みんな重装備ですよね。
それなのに、カーブの中心にある木の下に、ワンピース姿の女の人がいたんです。
その時は、あまり深く考えず「こんにちは!」って声をかけました。
木の下に居る女性も「こんにちは」って、小さな声で答えてくれました。
で、カーブを曲がろうとしたのですが、急に怖くなって(何故怖くなったのかは解かりません。突然でした)走って、後ろから笑いながら歩いてくるお父さんと友達のところへ行きました。
で、お父さんに「木の下に女の人がいたよ」と言うと
「雪女じゃないか~」なんて、笑いながら言うんです。
子供を驚かせようとしたんでしょうね。
で、その問題のカーブまでたどり着いたのですが、もう女の人はいませんでした。
先に行っちゃったのかな?と思っていると、お父さんの友達が「でも変だよね、木の周りに足跡が無いもんなぁ」
確かに足跡はありませんでした。
あたり一面、足跡の無い新雪でした。
あまり怖くないですが、あの女性は一体なんだったんでしょうね。
子供心にきれいな人だなぁと思った覚えがあります。