お化けトンネル

お化けトンネル 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

19歳の頃だったと思います。
運転免許証を取得し近所でよく練習して頃、高校生だった時に聞いたお化けトンネルの話を思い出しました。
なんでもそのトンネルはやたらと長く、辿り着くまで道にも電灯がほとんどないらしく夜はほとんど車は走らないとのことでした。

早速友達にその事を話し、興味をもった二人と3人で行く事になりました。
当時はカーナビなんて持ってませんでしたから一軒だけあったコンビニでお化けトンネルまでの行き方を教えてもらいました。
普通に電灯もあったのに道が進むにつれ一つずつ一つずつ消えていき、結局は車の光だけだけが頼りという状態になったときに目的地に着きました。

入り口にさしかっかたときに

「本当にでるのかな?」
「やっぱ止めとこうよ」

などど言い合ましたが

「いざとなったら振り切ってやるから心配すんなよ。
ほら、ステレオも最高にするからさ」

と渋々合意させ入る事になりました。
トンネル内はそれなりに大きいのですが、とてもUターンをかませる技術はないので自分でも

「でてきたらどうしようなどと思いつつ」

ゆるいカーブを曲がった矢先でした。
大勢の暴走族が目の前からやってきました。
ステレオのせいで気付かなかったのです。
バックで引き返すにも距離がありすぎて自分にはできず、おもいきり左側に寄せて

「絶対に目をあわせるなよ」
「ナンマイダ、ナンマイダ」
「誰もいませんよー」

など3人とも身を隠すのに必死でした。
もうお化けどころの騒ぎではなく、一旦トンネルをでてから同じ道を辿り
(暴走族の灯りが電灯がわりになりました。)
なんとか帰ってくることができました。
それ以来お化けトンネルにはいってません。

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