ある男性がある物件を借りました。
家賃は1万2千円と非常に安く、大家さんには「ワケあり物件だよ。」と説明されていました。
さらに大家さんは続けて、
「部屋の押入は絶対開けちゃだめだよ。」
と言いました。
部屋の押入部分の引き戸には、たくさんお札が貼ってありました。
男性はそんな事を特に気にする事も無く、早速部屋へ入り、普通に生活していました。
でも、寝るときだけは不自然な感じでした。
窓は全て閉めてあったはずなのですが、風が通り抜ける音がずっとしていました。
住み始めて一週間ほど経った日。
家へ戻ってきたときでした。
部屋のドアを開けると、いきなり勝手に電気がつき、さらには、家中の水道という水道から水が勢いよくでて来ました。
テレビは付くし、風の音はするし、さらには耳元で幽霊か何かが囁いていました。
そんな日が幾日も続き、霊媒師を呼んで除霊してもらうことに。
霊視してもらうと、大屋さんがあけてはいけないと言った、あの押入から霊気を感じるようでした。
そこを開けると、たくさんの遺骨が敷き詰められていたのです。
その部屋は、霊の巣窟だったのです。