中学生の頃、両親が何かの用事で泊まりで出掛けたときに、自分と兄のお世話をしに祖母が泊まりに来てくれた。
土日だったんだけど2人とも学生で部活あったから、夕飯と翌日の朝食作ってくれたりした(両親は翌日午後に戻るとかそんなだったと思う)。
私は午前中に部活で、祖母の作った朝ご飯食べて部活に行って13時頃帰ってきたんだけど、あーまだ親帰ってきてないなくらいに思いながらふと全身鏡見てた。
それで、「うわー、汗で髪がボサボサだよお風呂入ろ」とか本当そんなこと考えてたら、
「助けて」
って声が聞こえた窓の上の方?から、女の人の声で
外から小さい子どもたちの遊んでる声みたいなのも聞こえた気がするだからこそ「助けて」だけ距離感というか生きてる人の声じゃない感というか、そういうのが分かって身体が固まった
それで家の階段の下まで走って行って、二階にいる兄に
「お兄ちゃん!!やばい!!来て!」
って叫んだ。
すぐ
「なんだ?!」
って部屋のドア開けて答えてくれたから、訳も分からないまま
「わかんない!女の人の声で助けてって聞こえた!!泣」
普段の兄の性格なら、馬鹿じゃねーので終わるはずなのに、兄は走って階段降りて来てくれた。
それにちょっとビックリしながらもさっきあったことを慌てて説明した。
むしろ真剣に聞いてくれてる兄にもちょっと怯えてた。
そしたら兄が「いや、俺もさ、」って話始めた内容が
兄は昼前に起きて、食欲も別に無かったから居間でTVを観てたらしい。
居間の隣の部屋に祖母が泊まってたんだけど、その部屋から祖母の咳が何回か聞こえてたと。
そのうち段々咳が死ぬんじゃないかってくらい酷くなってきたから兄も心配になって、その部屋の襖を開けようとした瞬間
「あ、ばあちゃん朝ご飯作ったら帰るって言ってたじゃん」
って気付いた。
祖母の咳じゃないって気付いた。
それで怖くなって襖も開けられずに私が帰ってくるまで近所のコンビニに避難してたらしい。
そろそろ帰ってきたかなと帰宅したらまだだったから、急いで自分の部屋に逃げ込んだと。
その後私が叫んだもんだから「やっぱり!」って慌てて降りてきたらしい。
コンビニに避難してたでビビりだなと笑ったけど、2人ともその襖の奥の部屋を見ながら黙り込んだ。
「いいよ私開けるからお兄ちゃんも後ろにいて」
って勢いで襖開けたら、綺麗に畳まれた布団があって、もちろん祖母は帰った後だった。
確かに家は社宅で、不思議なことが何度かあったけどものすごく怖い内容で2人同じ日にってことは無かったから10年近く経った今でもすごく覚えてる。
それ以来女の人の声がとかそういうの一切無いから、心霊的なものとも思えないし、なんだったんだろうととても不思議。