目を見るな

目を見るな 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

感想サンクス
3行でまとめるのは無理だが要するに変な高校生に心霊予告をされたら当たったとかそういう感じになると思うよ。

まとめたところで連投失礼。
例のごとく長文だがまあ勘弁。
あと残念ながら俺が働いているのはサンクスでもローソンでもないがな。
ついでにエロゲ好きのヲタなんでメル友とか勘弁。
まあ釣りだろうが確かに俺の態度も悪かった。今は反省してる。
しかしMは俺より3つ(くらい)年下のクセにかなり生意気なので素直に質問するのが癪に障るんで努力はするがうまく聞けるかは分からん。

前の話
<変な高校生>
https://schwawa.com/2019/11/24/strange/806/



11月は塩事件からは何も無く今のところ数日間は無事に過ごしている。
ので10月中旬にあった洒落にならん話を。
正確には出来事は去年で当時は気に止めてなかったんだがMに話したら洒落にならん話にされた。
俺があるマイナー漫画雑誌を探しに電車で出かけていたら同じ車両にMが学校帰りらしい格好で居た。
スルーしようとしたがあえなく掴まりダラダラ会話する事に、しかしそこで思わぬ事態に。
なんと俺が買いに行こうとしていたマイナー雑誌をMも買いに行くと言うではないか!何イイ!お前もか!
思わず手を差し出しそうになったがそれは気が早い。
その雑誌の中でも何を読んでいるかが重要なので・・・
とまあこの辺りは置いといて意気投合する俺とM(しかし俺はMの電波っぷりにやや距離をとっている)。
そのうちこの間の腹痛事件もあって会話が恐怖系に入ってきて生き生きするM。キモイ

ただ安心したのはそう滅多に家に入ることはないって言われた事だ。
(この直後に虫事件があったわけだがw)。
M曰く、「家ってのはそれだけで結界みたいなモンだから」らしい。
つまりあれかww原因は俺かwwwwなんて(冷ややかに)笑っていると。
「そう」と肯定されてヘコンorz
その後唐突に「目を見るな」っつーから咄嗟にMから目をそらしたら「俺のじゃねえよ」と何故か怒られた。
「じゃあ誰のだよ」って聞いたら、「そっち系の」とか言いやがるからそっち系ってなんだあれかヤーさんとかウホとか
かとオブラードに包んで聞いたら「馬鹿か」と返される。
会話の流れからつまりアレ、幽霊とかそういうモンだと理解。
「でもよ、幽霊の目なんて見えないだろがよ」当然俺はそう思った。
俺が初めて幽霊経験をしたのはMの気をつけて言われた後だしそれ以降も見ていない。
「見えるよ」
Mは俺の常識をサックリ切り捨てた。
ハア(゚д゚)?となる俺にMが淡々と続ける。

「あの子(こないだ知ったんだがMは霊とかを「あの子」って言う)達の中にも種類があってこっちにアピる子とアピらん子がいる。そんでそのアピる子の大半は目を見てくる。
勿論目なんかないようなグチャな子もいるけど」
そこまで言ってMは自分の目を指さした。
「目ってのは脳の一部だろ。元々動物ってのは脳が重要なわけだが死んじまえば脳だけになるようなもんなんだ」
ホホウそれは初耳だ。
と感心しつつもやっぱり電波っぷりにちょい右から左ぎみだったわけよ。
しかし突然Mの話が変わった。
「今まで見覚えの無い人間にやたらマジマジ見られた事あんじゃね?」うん?
見覚えの無い人間に「気をつけろ」言われた事はあってもそんな体験は…
あったっつーかそれくらい誰にでもあるもんじゃないのか。

それは去年の冬。
学校帰りにラッシュに合って座る事も出来ずもみくちゃになっていた時の話だ。
いきなり手を握られた。
オワア痴女か?!痴女なのか?!と少し期待する俺。
しかし苦しい車内の中で俺の手を握れる位置にいる女性は明らかに手が塞がっている。
大体の位置を予想して顔を見ると男(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
人違いされとる?!俺の前にいる可愛いOLさんと勘違いしとる?キモ!
とか思って手を振り払おうとするが狭くて上手くいかない。
しかも2度目に顔を上げるとかなりの至近距離(間に可愛いOLさん/かなり小柄)で超凝視してくる。

ウホか!ウホなのか!と焦りつつも必死に自分に最近髪切ってねえしもしかしたらゴツい女だと思ってるのかもしれんしな。
人の好みは人それぞれだし。
なんて言い聞かせた。
そのまま下車駅までがっちり手を掴まれていたんだが、それよりも視線が不気味だった。
あんな至近距離(推定30センチくらい?)で他人に凝視されるなんて体験した事が無かった。
世の中にはそんな人もいるさと心の広い俺は家に帰って妹に話したりして笑い飛ばし、その日まで忘れていた。
「いやー見られるくらい誰だってあんだろうよ。知り合いに似てたり」
とか言い返している時にマイナー雑誌の置いてある書店の最寄駅に到着。
「あんまり間近で見られてたら気をつけたほうがいいかもな。2回目は洒落にならんぜ」
とか満面の笑みで言ってきやがった。

ぅおい!俺これからその線に乗って学校に行くんだけど?!
なんて問い詰めてもMはニマニマ笑うだけで答えない。
気付かずに1年使ってたんだから大丈夫だとは思うが…
これからは何があっても満員電車で目の前の人間の顔を見ないようにしよう…と心に決める俺。
そういや握られてた手が満員電車だったのにやたら冷えていたなとか思い出さなくていいことまで思い出してしまった

ついでに俺が心に決めている間に某雑誌最後の一冊はMに買われましたとさ。

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