昔、知人の女性から聞いた話ですが・・・・・。
彼女が小学生の頃、校舎の陰にカマドウマが大量発生した年があり、当時の悪戯盛りの男の子達が、喜んで捕まえて玩具にしていたそうですが。
そのうち、誰が思いついたのか、生きたままのカマドウマを校庭の池に投げ込んで、鯉に食わせる遊びが盛んになったとか。
水に投げ込むと、すかさず鯉が寄ってきてはパクリと丸呑みにする様が、面白くてたまらなかったのでしょう。
そのおかげでか、カマドウマもすっかり捕りつくされ、ほとんど姿を見かけなくなったある日、池のほとりで遊んでいた彼女は、奇妙な形の魚が泳ぎ寄って来るのに気付きました。
でこぼこに変形し、全身から無数の棘状の物体が突き出した・・・・・・
丸呑みにされたカマドウマが、鯉の腹の中でもがき暴れたのでしょう。
内部から腹を突き破ったカマドウマの肢を、全身から生やした鯉の姿だったそうです・・・・・