これまで零シリーズは、絶対お祓いをしないというディレクターの柴田の信念がありました。
本当に恐いことが起こるゲームとしては、逆にお払いをしては恐怖を逃すことになる。
最恐のホラーゲームを目指す上で必須の条件だと思っていらしく、「零~紅い蝶~」の開発中、 僕がこっそりと有志をつのってお祓いに行こうとした所、即バレてあえなく断念。
案の上、開発中は本当の霊現象が起き、これが本物のホラーゲームだと彼は悦に浸っていたのですが…
しかし、今回は、告白します。『零~刺青の聲~』では、初めてお祓いに行ってしまいました。
我々のチームは怖さとリアルさを追求するため、お化け屋敷や、日本家屋や日本庭園、樹海など様々な場所で取材をします。そこでスタッフの身に何か起こるとホントにマズイと思い、今年の正月に、ゲームのヒット祈願も兼ねてるからと、しぶる柴田を無理矢理連れてお祓いをしてきました。
ただ、これが逆効果。
柴田がお祓いによってダメージを受けたのか(悪霊が本体なのかも)具合の悪くなって寝込んでしまいました。また、お祓いで変な物を連れてきてしまったのか、具合の悪くなる人が続出したり、機材がいっせいに動かなくなったりで、かえって色々怪奇現象が起こっていますが、
それは後日柴田から報告があると思います。
その分、ゲームそのものは、魂の詰まった怖いものになりましたが…
そんな『零~刺青の聲~』ですが、人間以外のキャラクタが初めて登場します。
主人公、黒澤怜の飼い猫の「ルリ」です。
怪談話には付き物の黒猫ですが、今回はペットとして登場します。
目の色が瑠璃色であることから、深紅が名前をつけたという設定です。
家の中の色々なところに出没するので、触ったり、写真を撮ったりして可愛がってもらえるとうれしいです。
(プロデューサー 菊地)
<零シリーズ開発中に起きた怪奇現象一覧>
zero
・会社の蛍光灯が割れる
・会議室のドアからヒョコヒョコ顔を出す男
・夜中に1人残っていたスタッフが髪の毛を引っ張られる
・ディレクターのカバンの中や部屋、PCのキーボードの上に長い髪の毛が
紅い蝶
・キャラのセリフに被るように入った「オニイチャン…」という少女の声
・霊石ラジオに入った男のうめき声
・ディレクターの家に現れた白い着物を着た女
・ディレクターが夜中に手を引っ張られる
・ファブリーズで幽霊撃退
刺青の声
・夜中に外からディレクターを呼ぶ女の声が聞こえる
・日本庭園、お化け屋敷、樹海などに取材に行ったら怪奇現象続発でお祓いを頼む
・声優を呼んでアフレコをしているときに、霊感持ちの声優が「誰かがドアを叩いている」
「部屋を歩き回る音がする」と訴える
・音声スタッフの自宅の部屋のガラスが割れ、なぜか「掛け布団の下」に破片が散らばる
・会社のトイレに子供の手形
・他のスタッフはいないはずなのに会社のトイレや部屋から足音が聞こえる
・新居に引っ越したディレクターの家に現れた「空間から伸びる腕」
・鏡越しに映った赤い影