21 名前:13 :04/05/29 16:32 ID:46uaJlv+
高校に居た時に、先輩から聞いた数年前の出来事です。
数年前、一人の病弱な生徒は、何を思ったのか、山岳部に入部しました。
山岳部は部員が5人と少なく、皆彼と同じ2年生でした。
そんな彼らは、進入部員が入ってきたことにとても喜び6人は、親友になりました。
彼らはとても仲が良くいつも一緒に居て、休みともなると全員で近くの山に行きました。
22 名前:13 :04/05/29 16:33 ID:46uaJlv+
ある日容体が急変し、病院に運び込まれました。
5人は、すぐに病院に駆けつけ彼の病室へ
病室からは、ちょうど彼の両親が出てきたところで、父親の方から
「息子にあってやって下さい、息子も喜ぶでしょう。」母親のほうも涙ながらに頭を下げて頼みました。
重苦しい雰囲気の中、ゆっくりと中に入り、5人は彼の枕元に寄り添って「いつでも皆一緒だ」そう囁きました
彼は、その言葉を聴きうなずきました。
彼はそれからすぐに亡くなり、あんなに仲の良かった5人も会うことが少なくなりました。
3年にもなると、受験勉強で忙しくなったせいか、皆彼のことを忘れてしまいました。
23 名前:13 :04/05/29 16:34 ID:46uaJlv+
夏も終わりに近づいたころ、皆に手紙が届きました。
内容は、山岳部で戸隠という山に登ろう、というものでした。
彼らの住んでいるところからは、少し遠かったのですが、卒業間近だという事もあり
皆参加することになりました。
道という道は無く、途中で少し暗くなってきたことから、彼らは登頂を止め野宿をして
朝に下山することにしました。大量に持ってきたビールなどを飲みながら、皆で談話をしたりしながら
最後の夏をすごしていました。辺りがすっかり暗くなった時のこと、最後の思い出にと、1人が使い捨てのカメラを持ち出した。
周りが見えないので声を出し、カメラでその方向をフラッシュで写すこのような手順だった。
皆で回しながら写真を撮っていると。肩を組んで写真を撮る事になった。
24 名前:13 :04/05/29 16:36 ID:46uaJlv+
次の日の下山途中彼らは、崖から転落し命を失った。
数日後、捜索隊が彼らを見つけたが、遺体を持ち帰ることが大変なため、遺品だけを持ち帰ってきた。
もちろんその中に使い捨てのカメラもあった。現像した写真には、日付と5人が腕を組んでいる集合写真があった。
奇しくもその日付は、ある病弱な生徒の一周忌であった。
<解説>
5人で登山に出掛けたので、5人が一緒写真に写るはずは無い。
が、全員亡くなっているのになんで状況がわかるのかと。。。