おじゃま道草

7年前の6月、夜10時ごろ、自宅の電話がなりました。 いつになく、どきっとする音だったのを覚えています。 ミュージシャンの馬場君からでした。 「どうもオカシイ、口では説明できない。夜分申し訳ない...

動かない家族

これは私が家族で、海辺にある公園へレジャーに行った時の話です。 そこは島のような形が特徴の公園で、敷地内のほとんどは森でしたが、海辺にはいくつか広場がありました。 時刻も正午をまわったころ、お...

精神病と第六感

私は立場的に、精神に病気を抱えてる人と触れ合う機会が多い。 精神の病気、といっても、昔は心の病だとか気が弱いからなるとか言われ、差別されたりすることが多かったが、今は精神疾患に対してきちんと理解...

教師という仕事

私は教師という仕事にやりがいを感じている。 教師になってかれこれ33年になるが、この仕事は人を救うことができるのだ。 教師になって10年が経った頃、私の人生の転機となる事件が起きた。 その事...

達人

この話は、父から聞いた話です。 父が子供の頃は、 学校から帰ると直ぐさま川にサワガニ捕りに出掛けていたそうです。 その日も一人で川に向かい、 サワガニ捕りに出かけました。季節は夏で、むし...

比良山の夜

比良山と言う、琵琶湖の西岸にある山。 (以前の記事で、比良山の幽霊飛行機のお話を書きましたが…) 中学の頃、お盆の時期に親父と二人で比良山に登り、山中の無人小屋で一泊しました。 年季の入った...

逆恨み

心霊的なものじゃないが、俺が院生の頃レポート作成に追われて深夜まで起きてた時、外から女性の悲鳴が聞こえてきたので、ふと窓を覗くと女性が若い男数人に襲われてた。 当時、シャツにパンツ一丁(暑かった...

赤いブレスレット

5年ほど前の7月、仕事で出向いた先に綺麗な川がありました。 車を止めて近くで見ると本当に綺麗な場所で、私の自宅からも車で1時間ちょっとの場所です。 これは良いスポットを発見したと思った私は、当時付...

自称霊感少女

逢魔が時 幼馴染の彼女は自称、霊感少女。 私は、彼女と一緒に中学校から下校している。 もうすぐ逢魔が時。 夕日が絵の具を溶かしたように赤く、 それがゆっくりと山の向こうへと沈んでゆく。 ...

お母さんだよ

年の離れた弟がいて、弟がまだ三歳位の時に母親が亡くなった。それからは父親と自分と弟と祖母の四人で一軒屋に暮らしていたんだけれど、二回忌を迎えた辺りで弟が「家の中にお母さんがいる」って言い出した。 ...

余計なこと

私の友達にS君という、高校生の頃からの友達がいまして、そのSくんは家で色んな体験をしてるんですよ。 この話はそんな色んな体験の内の一つです。 10年位前の話ですが、S君と私の共有の友達に、...

飲食店のお札

俺が某飲食店で働いてた頃。 チェーン店の中でも古いが馴染みのお客さんや3世代で楽しむ人達がいたから、トップクラスの売上を出してる繁忙店にいたんだ。 基本調理場なんだが、必要に応じてレジにもたつし接...