呪いの連鎖

正直びっくりしてる。 俺もまとめて書いたのを張ろうと思ったら呪いの事、書かれてるし。 ここの住人に聞きたい、呪いって信じる? 俺は心霊現象とかの類はまったく気にとめる人間じゃない。 だから...

師匠シリーズ 第25話 血 前篇

大学1回生のとき、オカルト道を突き進んでいた俺には師匠がいた。 ただの怖い物好きとは一線を画す、得体の知れない雰囲気を持った男だった。 その師匠とは別に、自分を別の世界に触れさせてくれる人がいた。...

引越しの挨拶

とある恋人同士が結婚して、マイホームまでの繋ぎにとアパートに新居を構えた頃のことです。 2階建ての木造という絵に描いたようなボロアパートの階段は、タンスを運び込む際、キイキイといやな音をたて、何と...

髪被喪(かんひも)

僕の母の実家は、長野の山奥、信州新町ってとこから奥に入ってったとこなんですけど。 僕がまだ小学校3、4年だったかな? その夏休みに、母の実家へ遊びに行ったんですよ。 そこは山と田んぼと畑しかなく...

師匠シリーズ 第24話 顔

大学1回生の冬。 大学生になってからの1年弱、大学の先輩であり、オカルト道の師匠でもある人と様々な心霊スポットへ足を踏み入れた俺だったが、さすがに寒くなってくると出不精になってくる。 正月休みにめ...

駅の監視カメラ

ホームから突き落とされそうになった。 確かに背中を押されたが、間一髪どうにか踏み止まり、後ろを確認してみたら、自分の周りには誰もいなかった。 駅員がやってきて、 「アンタ死ぬ気か!?」 と...

師匠シリーズ 第23話 超能力

大学時代、霊感の異常に強いサークルの先輩に会ってからやたら霊体験をするようになった俺は、オカルトにどっぷり浸かった学生生活を送っていた。 俺は一時期、超能力に興味を持ちESPカードなどを使って、半ば...

腐乱死体

伯父と父は子供の頃、祖父の貿易関係の仕事で香港の港町で2年程暮らした。 当時中国の文化大革命で殺された犠牲者が大陸の河から流れ下り、よく海岸に漂着する事が珍しくなかったそうだ。 父も伯父も死体を最...

録画されたモノ

もう10年近く前のこと。 ろくに就職活動をしないまま大学を卒業してしまった俺は、職を求めて単身関東へ引っ越した。 とりあえずバイトを見付けて何とか生活する目処が立った頃、俺はある地方局のローカ...

師匠シリーズ 第22話 雨

大学1回生の夏ごろ。 京介さんというオカルト系のネット仲間の先輩に不思議な話を聞いた。 市内のある女子高の敷地に夜中、一箇所だけ狭い範囲に雨が降ることがあるという。 京介さんは地元民で、その女子...

よくあることだよ・・・

これは去年の話なんだ。 キャバクラで働く女の子におきた本当の話。 その子は20歳になったばかりで、大学に通いながらキャバクラで働いてるという、よくいる女子大生キャバ嬢だった。 その当時、横浜にあ...

師匠シリーズ 第21話 将棋

師匠は将棋が得意だ。 もちろん将棋の師匠ではない。大学の先輩で、オカルトマニアの変人である。 俺もまた、オカルトが好きだったので、師匠師匠と呼んでつきまとっていた。 大学1回生の秋に、師匠が将棋...

空き家に届く封筒

以前仕事で聞いたことを書いてみる。 あまり詳しく書くと職責に触れるので、結構改変するからフィクションとして見て欲しい。 郵便配達の仕事をしていた頃のある日、誰も居ない空き家に一通の茶封筒が来て...