更衣室のドアノブ

私は初等教育学科で勉強していて、この科は文字通り小学校教諭を目指す人たちが専攻しています。 授業の中には『学校給食』やら『体育』やらといったモノもあって、私は体育が苦手でした。 中でも鉄棒の授業は...

上海への単身赴任

会社の命令で、上海へ単身赴任することになりました。 家族も一緒に連れていこうかと思いましたが、小さな子供のことを考えるといろいろな面で心配なことが多く、私1人でいくことになりました。 そこは日...

サバの切り身

スーパーでおかしなおじいさんに会った。 鮮魚コーナーで2つ並んでたサバの切り身のパックのうちの片方を手に取ってたら、いきなりは背後から「そのサバはようない、あっちがええ」って言われては?ってなっ...

納骨

四年くらい前に母が亡くなったんだけど、遺骨をいつまでも家の仏壇に置いてたんだ。 季節が冬で『雪がひどくて納骨が大変だから』とか色々理由付けされたけど俺はオトンがオカンの骨が遠くにいくのが嫌で渋ってる...

隣のカップル

隣の部屋のカップルに悩まされた時期があった。 安いボロアパートなので、壁が薄く、隣の音が筒抜けになる。 いわゆるギシギシという音とアンアンという音にも参ったが、それに加えぺちゃくちゃと男女のおしゃ...

田ぁの神さん

私は夜に良くランニングをするのですが、そのコースというのが田舎町なので田んぼと田んぼに挟まれた、たまに野ウサギなんかも飛び出てくるような田舎道なんですね。 当然街灯も点々としか無く、道明かりは月影と...

砂嵐

「砂嵐をじっと見続けると狂う」、という話を聞いた。 その夜、俺は早速試すことにした。 好都合なことに、その日は外は豪雨で、何か怖いことをするには絶好のムードであった。 俺は更にムードを...

怪しいバイト

俺が今までで唯一体験した話を。 3月の春休み中のことなんだが、友達が怪しいバイトの依頼を受けてきた。 バイトの内容というのがかなり妙な内容で、関西にある某政令指定都市で、空き家になっている家の...

郵便ポストに佇む少年

これは、自分の母が体験したお話です。 母は新聞配達員として朝刊夕刊両方を掛け持ちし、毎日忙しくしていました。 この頃は家で何故か不幸が続き、火事にあった親戚ご兄弟の世話やら、ペットが亡くなった...

もんぺ女

小学生の頃の話だ。 札幌のとある古い町に住んでいた頃ガキ共の間ではたまり場となっていた公園があった。 その公園は河川敷にあり、ちょうえい橋という古い橋がかかっていた。 その橋は人は渡れるが専...

海の傍の民宿

高校生の時、部活の合宿で海の傍の民宿に泊まり込んだことがあった。 怖い顔をしたおっさんが経営する民宿で、安い割にボロボロで今にも倒れそうな木造だった。 夜、板張りの広い部屋で皆で雑魚寝している...

打ち付けられた人形

この前、犬の散歩を21時頃にしたときの話。 たまたま涼しくて、自転車に乗って隣町まで犬を走らせていたら、急にもよおしてきて(小)、緑地公園に駆け込んだんだ。 犬を自転車の荷台に繋いで、ちょっと...

井戸の神さん

自分を神様って言っちゃう神様ってw 志村の神様コントかよwww と思ったんだけど、思い出したのでちょっと書いてみる。 ここからは母の夢の話しだし、実家の事が気になる深層心理が見せたんじゃない...

古本屋

俺は小学生の時(から高校までずっと)、遠くの私立の学校に電車で通ってたので、地元に友達って一人もいなかったのよ。 んで、両親は共働きだったんで、毎日親が帰ってくるまで俺は家で一人で遊んでたんだ。 ...

コックリさん

中学生の時クラスでコックリさんが流行った。 同級生の誰もが放課後は各々のグループで、机で、コックリさんに興じた。 コックリさんへの質問は、誰それの好きな人だの、何歳で結婚できるかなどの可愛いものだ...