夜に銭湯から家に帰る道を歩いていたら前から着物を着た女の人が歩いてきたんやけど
神社の結婚式にかぶる様なあの白い帽子みたいの付けっとって顔の下半分しか見えんくて
なんや妙に背が大きくて、やたら顔がデカくて長かったんやと
「アカン…これは見たらあかんヤツや」って思うて目を伏せてすれ違ったんやけど
すれ違ってから気になって後ろを振り返ったら
さっきの女が被ってたものを取って普通の3倍くらいの長さの男の顔して
こっち見てニタニタ笑いながらこっちに向かって歩いてきたんやと
ジッジはもう全力も全力、火事場の馬鹿力出して走って家に帰ったんやって
ほいで話の最後に
「あの時のワイはカールルイスより速かった」
って言うのが決め台詞やったわ