これは、俺の妹から聞いた話です。
会社からの帰路、最近になってストーかに悩まされているのだそう。
妹の会社から、自宅までは(妹の)駅を一本乗って、駅から徒歩五分にあるアパート。
その、駅からの帰り道にストーカーにつけられているそうですが、幸いにも、家まではつけられないので場所はわかっていないようです。
しかし、ここの所、無言電話や盗撮写真が送られてきていて、おびえていました。
するとある日、家にいると呼び鈴が鳴り出てみると、一人の男が立っていました。
すると突然、
男「今まで、付け回したり嫌がらせしたりしてすんませんでした!!もうしません!!」
と、誤ってきたので改めて「ストーカーですか?」と尋ねると、男は「はい…」と答えました。
素直なストーカーだなっと思いましたが、不自然だったのは男の顔が常に何かにおびえていたこと。
ただ、これでストーカーもなくなった。
とすっきりしていました。
それから、一週間がたち特に何もなかったのでいつもどうりの日々でした。
しかし、ある日電話がかかった来たのでとると、
妹「はい?」
「お礼は?」
妹「はっ?」
「お礼は何にもないのか?」
とわけのわからない人からかかってきたものですから
妹「どちら様ですか?」
と尋ねると、その男は(声は男)突然発狂したように、
「くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそ・・・」
といい始め、なかなか気の強い妹は、
妹「やめてください!警察に訴えますよ!」
と、男に一括入れたそう。
すると男の声は聞こえなくなり、電話を切ろうとすると
「会いに行くぞ」
と、言って切ったそうです。
その日から、またストーカーに悩まされました。
前の男と違い無言電話はしてきませんが、日に日に家まで近づく距離が近くなってきていました。
そして、薄気味悪いことに、いつもなら多少の気配を感じ振り向くと男がついてきている、といった感じなのに今回は気配は感じても、振り向くといないのです。
不気味に思いながらも、会社から帰っていました。
しかしある日、男の気配がいつもより近くなり家までついてきました。
このままでは危ないと思って、全速力で家まで帰りました。
家に着くと気配はなくなにも居なかったので安心して家に入りましたが、油断してはダメだと思ったらしく、外を見ながら扉を閉めました。
鍵を閉め靴を脱ごうと振り返ったとき、目の前というか眼前すれすれまで不気味な顔が迫っていました。
生気のない、腐りきったような顔が目の前にありしばらく硬直していました。
するとそいつが、
「お礼は?」
と聞いてきた瞬間妹の中の何かが切れる音がして、叫び続けたそうです。
頭を抱え声の限り叫んで下を向いていました。
アパートに住んでいるため、ほかの部屋の住人が助けに来てくれたんだそうです。
翌日、助けてくれた住人に相談したら
「いい人を知っているよ」
と、紹介してもらいお寺に行って払ってもらったそうです。
住職は
「もう、近づいては来ませんがあなたの周りに居る可能性ももありますので…」
と、お守りをもらったそうです。
お守りは期限付きで半年たったらまた来てくれと言ったんだそう。
そんな話を聞かされ、臆病な俺はビビりまくりでした。
妹曰く、そろそろ半年だからまた行ってみるといっていました。
その幽霊?は今もいるのか?と聞くと最近はナニも…っと言っていたのでそうかと答えました。
ストーカーにも幽霊っているんですね。
後日談
蛇足かもしれませんが書いておきます。
最初のストーカーが今度はお土産を持って謝りの来たそうです。
その時話を聞くと、妹が体験したことと同じことがあったらしく、男は幽霊に「あれは、僕のだよ」と言われこわくなったんだとか。
最後に、妹には言いませんでしたが、俺たちが話していたカフェには妹の話に出てきた幽霊がいました。
妹の真後ろの席に座ってこちらを見ていました。
気が付いたのは、話が終わった後、俺は大丈夫ですが、妹が心配です。