よく見えるお婆さん

よく見えるお婆さん 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

うちの地域は浄土真宗多いせいか清め塩はない、でも近所では塩は必ず使うよ。

近所によく見える?お婆さんがいて、子供がいなくなったとか、お婆さんに聞くと、

「今〇〇に、田代(仮)の孫といる。〇日、朝帰ってくる」

〇〇は都会で、こちらから出てるバスや電車は乗り継がないと行けないところ。
電車やバスに仮に乗るところを見たとしても、どこに行くか分からない。
お婆さんが言った朝に、〇〇の孫と帰ってきた。
他には、

「△△の嫁は病院連れていけ。腹に病気がある」

これはw△△家の奥さんが元気すぎるくらいで怒ったけど一応病気に行ったら悪性腫瘍見つかったり、

「〇〇の家は、この盆は川に行け山はやめろ」

普通逆でしょ?
だから〇〇さんは聞かなかったけど、キャンプ張りに遊びに行った先でお子さん一人亡くした。
外したことなかった人。

普段は農作業してる婆で、お金は取らない人。
この婆ちゃんが、

「葬式に引かれて余計なモノが来る。
だから家に入る前に、必ず塩まいて塩引いてから入れ。
(亡くなった)家族は心配せんでも帰ってくる」

と言ってたらしいので、やってるよ。
新規で引っ越して来た人で、近場からだと清め塩を使わない人もいるんだけど、他の家の厄をもらってるような感じで、こちらは安泰だけど悪いねって思う時もある。
新規の家の不幸を見て、年寄りは葬式でなくとも塩を引くようになったよ。

このお婆さんには、私も世話になったことがあった。
独身の時に、都会()のほうで就職していて、凄く好きな人がいて、休みに帰省した時お婆さんに話した。
お婆さんは、

「その男は△△の次男」

当たってる。
家族や友達にも話してない事。

「この男は無理だ。おまえには無理。好きな女がいる、一途な男」

これも正解。
同じ職場のフロア違いに、彼が大学時代からずっと片思いしてる先輩がいた。
先輩は可愛らしくて、私じゃ無理そうだったけど、彼が好きであきらめられないって泣いた。
そしたら婆ちゃんが、

「しかたないな。おまえは強情だから何とかしてやる。一度だけだ。〇日の夜△△に行け」

これでうまくいって、今は旦那w
絶対無理だ、でも・・・と思ってたから、婆ちゃんには感謝してるよ。

婆ちゃんの的中率は、お金をもらえるほどだと思います。
でもお金もお礼も一度も受け取らないままで、理由も「いらない」と言うだけでした。

思春期の頃、私は婆ちゃんのお告げというかアテものを疑ってました。
地域のことだから、おばちゃん達のおしゃべりでも聞いて言ってるのかと思っていたんです。
でも、よそからフラリと来た人のアテものも外さなかったんですよ。
山道で迷ったり、コンビニ探しに来たりする人がたまにいます。
中学の時も、そんな女性がトイレを借りに婆ちゃんの前を通った時、

「あんた〇〇(名字)の末っ子だろ、子供のところに帰れ」

と言って、その女性は最初変な顔をしたけど、婆ちゃんがまた

「子供のところに帰れ」

と言ったら泣き出して、あわてた母や近所の人がお茶をいれたり落ち着かせて、その女性は数年前に子供を置いて家を出たと話していました。

その女性はしばらく婆ちゃんに

「旦那に頼まれたのか?父親に頼まれたのか?」

と怒ったようでした。
けどその人の地元は遠くて、婆ちゃんも誰も関わりのない所で、女性がここに寄ることなんか誰も予想しないし分からないと、うちの母親に言われて、女性はまた泣いていました。

お金取れる的中率だったと思うんですけど、なぜお金もお礼も嫌がったんだろ?

相手が来てくれるとアテものはしますけど、自分から前に出ることはなかったですね。
あんな田舎の婆さん近所の人くらいしか知らないですよ。相手が来るわけもない。
オジサン達がTVに売り込もうとした時もあるけど、都会の人には臆する田舎者なんでw
おまえが行け、おまえこそ話しつけに行けとw結局話はなくなってしまった。

どう書いていいのか分からなかったけど、TVニュースを見ていて婆ちゃんが手を合わせることはありました。
婆ちゃんがそうするのは、もう亡くなっている時です。悲しいですね。

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