サバゲ中の邪視

サバゲ中の邪視 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

邪視の話って知ってるか?
オカルトマニアの中だと有名なんだけど、こいつに会ったことがある。
まずはその話を貼っとく。

『邪視』

もう十年位前の話。
俺はギリ―スーツを着込んでVSR10(Gスペックじゃなくて、初期の奴な)を担いでスナイパーやってた。
奮発してスコープは3×9のすげえ奴を載せてた。
そんなに見えても届かないのになw
事件が起きたのはデカい山のフィールド。
俺はVSRを担いで、主戦場よりも離れたところに転がった。
人が来ないと思ってたんだけど、意外にも2ヒット取れた。
ギリ―スーツの隠ぺい率はすごいと思った。
二人ヒット取って、他にもいないかなーってスコープで索敵。

で、これがまた面白いんだよなw
普段自然なんて見ないから、遠くの木にとまってるデカい鳥とか、タヌキっぽいのとか色々観察してた。
いつのまにか索敵から自然観察になってたよ。
夢中になってたんだけど、ゲーム終了のホイッスルで我に返った。
一回はスコープから顔を離したんだけど、直前まで観察していたタヌキが気になってもう一回覗いた。

どこかな~ってスコープを動かしてくんだけど、ふとある物が目に留まった。
緑色の自然の中、明らかに不自然なオレンジ色の何かがある。
それは日本人の肌の色その物だった。ようは裸。
気になって倍率をあげたら、やっぱり裸。
そいつは俺に背を向けてる感じ。
最初は野外セックル中のバカップルかなって思ったんだけど、そいつ一人しかいないんだよね。

変だな~って思ってみてたら、気づいた事がある。
そいつの肩は僅かだけど交互に、一定のリズムを持って上下してるんだよね。
どれくらいのリズムかっていうと、すごいゆっくり。君が代みたいな感じ。
知的障害者かなーってその時まで思ってた。
そしたら、そいつ急に振り向いたんだよ。
そいつの顔には邪視の奴みたいに、目が一つしかなかった。
眉間の所に黒いのが一つ。
本来目があるべき所には何もない。肌色。

すごい怖かった。
なんだあいつって思ってたらそいつ、こっちに手を向けてきた。
多分指を指しているんだと思う。
で、口を開けてちょっと震えてた。
声は聞こえてないけど、笑ってるって分かった。
で、そいつは俺の方に歩いてきた。
そいつの肩は相変わらず一定のリズムで交互に上下してて、口は何かを歌ってた。
もうやばいと思って、膝がくがくだけどセーフティーまで走った。

で、一緒に来てた友達に帰るって一言言って、ロッカーから荷物出して着替えないで車に乗った。
急いでエンジン掛けて発進。
ちょうどそいつに背を向けるような帰り道だった。

俺は『邪視』のように迎撃とかはしてないけど、こうして書き込める程に無事。
でも不思議な事に、そのフィールドは閉鎖してしまった。
今の俺はそのフィールドからずっと離れた所に住んでるけど、最近になってあいつが夢に出てきた。
昨日と今日。
少しずつ近づいてくる夢だ。
もしかしたら『邪視』のように少しずつ近づいてるのかもw

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