老いた黒い犬

老いた黒い犬 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

漏れが16の時に郵便配達のバイトをしてた時の話だ。
俺の配ってる地域は、まぁ~所謂田舎でさ
地域の人によくしてもらったし、メシ食わしてもらったり正月はお年玉までくれた。
田舎独特?っていうか、その地域はどこにいってもおじいちゃんおばあちゃんが散歩なり畑仕事してるわけよ。
でも、その日は不思議と誰にも会わず配達が進んでいた。
んで、路地に入って配達してたらさ
( ̄△ ̄;)エッ・・?っていうような毛がところどころハゲた黒い大型犬(みたことないくらい大きかった、体高はカブに乗ってた漏れくらい会った)がイキナリ俺の前にいるんだわ

Σ(゚Д゚;)ビクッ!

ってなるじゃん?イキナリだしさ、でも不思議なんだけど漏れはカナリなビビリなんだけど、全然怖くないんだよね。(マジで不思議なくらいに)
で、その犬(こう呼ぶ事にしる)がさ漏れの顔をジーッと見てるわけよ、その犬の目がさ、なんていうか濁ってるっていうか白いって言うかさ年とった犬の目をしてるわけよ。
その目を見てたらさ、なんか寂しい気分になってさ

「お前、誰か待ってるの?」

ってその犬に聞いたわけよ、そしたらさトコトコトコトコ歩き出したわけよ、その犬が
漏れはなんだか見届けなくちゃって思ってカブ降りてついていったわけよ・・・・・

そしたら、その犬はある家の敷地(駐車場だな)に入っていったんだ
漏れは入れないから家の前で後姿をみてたんだけど、犬が突然振り向いてさ、鼻をペロッって舐めたらさ
こう、フッ・・・って消えたんだよね、本当に霧みたいにさ。
消えた後も漏れはずっとその場にいたんだけど、イキナリ涙がでてくるんだよね、そして

「ありがとう・・・ありがとう・・・」

って漏れ言ってるんだよね。

昔から配達してる人に聞いてもそんな犬は知らないって言うしまさに謎・・・っていうのを今思い出した。

長文、オチなしすまそ

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