少年はある日の深夜、ジュースを買うためコンビニへ行った。
コンビニへ行く道の途中に少年の通う学校はあった。
コンビニへ向かう途中、学校のほうを眺めたが、当然学校の中は真っ暗で静まり返っていた。
コンビニへ行きジュースを買い、再びその道を通ると、学校の中の教室の一つに明かりが点っていた。
少年がそれを眺めていると、教室の中から誰かがこっちに向かって手を振っていた。
少年の友人だった。
他にも三人の友人が教室の中にいるようだった。
「お前もこっち来いよー」
友人は少年に向かって呼び掛けていた。
少年は学校の門を飛び越え、学校の玄関から中に入ろうとした。
しかしどこも鍵が締まっていて入ることはできなかった。
再び教室の窓を見たが、中は真っ暗で人の気配は無かった。
次の日、少年が学校で見た友人達の死体が近くの公園で発見された。
少年は昨日見たことを担任に話したが、担任はこう言った。
「それはありえないだろう。
深夜の学校は警備システムが作動していて、校舎の中に入ればすぐに分かる。
それに殺された生徒達は昨日の夕方に殺されたと司法解剖で分かったらしい」