僕と君はお友達

僕と君はお友達 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

夏休みのある週末の日。

その日は朝から気持ち悪かったり嫌な予感がしたんですが、私は体が強い方では無くいつものことだと鷹をくくっていました。

その日いつも遊ぶ友達といつものように遊んで、家へ帰りました。
私は母と姉との三人暮らしなのですが、その日はたまたま母が友人と旅行へ出かけ、姉も彼氏宅にお泊まりに行き、家には私一人でした。
母や姉とはあまり仲が良くないので凄く清々した気分でした。
あの時までは。

その日の深夜
私は自分の部屋で扇風機をかけながら一人携帯をいじっていました。
電気も付けずに。
そして何食わぬ顔で笑っていました。
2時くらいに隣の居間から

ガサガサッ

というなにかが動くような音がしたんです。
姉か母が帰ってきたのか?と一瞬想いましたが姉も母も帰ってくるのは、次の日の午後と置き手紙に書いて有ったのでありえるはずないと私は焦りました。
でもまぁ空耳だろと携帯に視線を戻しました。

それから数分後。
居間の方から

ズルズルッ

っと何かが這いずるような音が聞こえて流石に私はビビり襖で仕切られていた居間に行きました。
でもなにも居なくて、窓はちゃんと閉まってるし私は怖くなって自分の部屋に戻り仰向け状態で携帯を見て紛らわそうとしました。

するとまた

ズルズルッ
ズルズルッ

と這いずる音が何回も何回も鳴り私は金縛りに合いました。
金縛りに合ってる最中も這いずる音は聞こえてきて徐々にその音は近づいてきます。
何分くらいたったかわからないのですが金縛りがふっと解け這いずる音も消えました。
ビビりつつも安堵し疲れたから寝ようと扇風機を止めようと手を伸ばしたらそこに全身血だらけの赤ん坊がいて

「僕と君はお友達。」

と此方にニヤリとした表情を向けてきました。
その瞬間私は気を失って気がつくと次の日の午後でした。
母や姉は帰ってきており私に向かって「大丈夫?」と問いを投げかけてきました。
その時私の右手には、赤ん坊の手のような痣が幾つもあったんです。
次の瞬間、私は奇声を上げて取り乱しました。

だってまた耳元で「僕と君はお友達。」

って聞こえたんですもん。

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