1年前、中々寝れなくて何となく寝室の扉を見たら着物を着たのっぺらぼうが居た。
「(その内、居なくなるだろう)」と思い寝ようとしたら急に頭の中に映像が流れる。
その映像には若い男女二人が仲良さそうに話していた女の人が頭に笠をかぶっているから江戸時代あたりだろう。
話を終えた二人が「さようなら」と告げた瞬間に男の人は馬車に轢かれた。
女の人はその人を泣きながら「起きて!起きて!」と体を揺さぶる。
しかし、男の人は即死。
女の人はそこから走った。
遠く遠くへ・・・そして崖に着く。
崖についたら下に海がある海へ向かって飛び降り沈んだ。
そこで映像は終わった。
寝室の扉をみたら、のっぺらぼうは居ない。
でも、私はなんとなく思った。
随分前に昼寝をしようとしたら水に溺れた感覚になり苦しくて死にそうになった時があった事。
あの、のっぺらぼうは私に何を伝えたかったんだろう・・・。
そして映像中、意識があった私は鮮明に覚えている。