前置きとしてこの話は幽霊や怪奇現象、ましてや恐ろしい人間の話などではなく、ただの夢の話です。
ただもしかしたら怖い思いができるかもしれない、という話です。
私は幼稚園から小1くらいまで、毎日のように怖い夢を見ていました。
おかげで小1のはじめの頃までは怖くて一人で寝ることもできませんでした。
兄と2人でと買ってもらった2段ベッドも、怖い夢を見た後に隣に誰もいないことに耐えられず暫くは両親や祖父母の布団にもぐり込ませてもらっていました。
因みに夢の内容をいくつか挙げさせて頂くと次のようなものです。
薄暗い部屋の中、一人布団の中で寝ていて目を覚ます。
豆電球がついているため暗いながらも周りが見える。
ふと横を見ると、家に飾ってあった和人形が独りでに動いて近づいてくる。
周りは薄暗いのに、人形だけやけにはっきりと見える。
身体を動かそうとしても動かない。
人形が枕元まで近づいてきたところで本当に目を覚ましました。
また別の夢。
私は自室前の廊下に立っていた。
廊下の先を見るとなにかの影のような、真っ黒な何かが見えた。
その影はドラクエのどろにんぎょうのような形をしている。
私は恐ろしくてその影からにげようとした。
しかし身体が異様に重い。
身体を動かそうとしても、まるでスローモーションのようにゆっくりとしか動かせない。
後ろを向いているのに、影が近づいてくるのがわかる。
叫び声を上げようとした。
「わああああああ!!」と叫びたいのに
「んんんぁ~あ~あ~あ~」とうまく声もだせない。
なんとか逃げようと、廊下とつながる階段まで逃げたところで声を上げながら目覚めました。
私の家にはちょっとアートチックな顔のない女性の絵が描かれた(化粧品店かどこかのブランドの?)紙袋があった。
自分はその紙袋の絵が少し苦手だった。
両親とベッドで寝ていて、夜中に目を覚ました。
窓の方に目を向けてみるとカーテンが開いており、窓の外にはあの顔のない女性が浮かんでいる。
私が驚き固まっているとその女性の手が私に向かって伸びてきた。
手は窓ガラスをすり抜け私に向かって一直線に伸びてくる。
手が私のすぐ目の前まで来たところで私は叫びながら目覚めた。
隣で寝ていた両親もその声で起き、私の心配をしてくれた。
ただ、この夢の記憶を思い返すと私は叫びながら目覚める自分を見下ろしている記憶があるため、どこまでが夢だったのかは定かではありません。
このあたりの夢が特に怖かった、または何度も繰り返し見たという理由で印象に残っています。
小学1年生の時、怖い夢ばかり見るため寝るのも怖くなり祖母にそのことを相談しました。
すると祖母はその解決法を教えてくれました。
この頃、私は眠るときにある癖がありました。
お腹の上に両手を乗せて、亡くなった人が手を組んでいる様子を想像するとイメージし易いと思います。
祖母が言うにはこの寝方をすると怖い夢や悪夢を見やすいそうです。
私はこの癖を改善すると、祖母の言ったように怖い夢を見なくなり、寝ることに対するトラウマは暫く残ったものの、それからは一人で寝ることもできるようになりました。
おばあちゃんの知恵袋ってスゴイ。
私はその時初めてそう思いました。
人の夢の話になんか興味がない、所詮夢の話だなどと思った方もいるかもしれませんがこんな夢をみる可能性がある、という例のつもりで私の見た夢の話をさせて頂きました。
中学に入ってからも一度試しましたがその際はどろにんぎょうの影の夢を再び見ました。
この話は友人何人かに話したことがありますが「怖いから」と試してくれる人はいませんでした。
その為私以外の人がやっても本当に怖い夢を見れるかという保証はありません。
もし手軽に怖い体験をしたいという方がいましたら検証の意味も含めて試してみて下さい。
蛇足ですが胸を圧迫されて寝ると怖い夢を見やすいそうですね。
ソースは2chなので本当かどうかはわかりませんが。
あと自分の時はお腹(胸?)に両手を重ねて寝てたので手を組む必要もないと思います。