六王子神社

六王子神社 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

静岡県の東田子ノ浦駅前に、『六王子神社』という社がある。
この神社の縁起が恐ろしい。

その昔、この地域では沼の龍神に生贄を捧げる儀式があった。
ある年、関東から京都へ巡礼に向かう旅の途中だった七人の巫女たちが、生贄を決めるクジを引かされることになった。
巫女たちは運悪くクジに当たってしまったが、潔くその身を龍神に捧げることを承知し、沼の中に沈められた。
村人たちはその供養と感謝の為に、七人の巫女を祀った社を建立した。
それが六王子神社である。

しかし、それは歪められた話である。
実情は当たりしかないクジを引かせて、嫌がる巫女たちを村の男たちが輪姦した挙句、殺害して沼の中に放り捨てたのだ。
六王子神社は、後に当時のことを後悔した村人たちが建立したものだったのである。
因みに七人の巫女であるにも関らず『六王子』なのは、残りの一人、『おアジさん』という名の少女のみ、当地から少し離れた場所にある阿字神社に祀られているためである。
なぜ一人だけ別の場所に祀られたのかは不明だが、殺害現場が離れていたのだろうか……。
それとも、この『おアジさん』だけが、村人たちを強烈に祟ったのか……。

もし関東の方が当地を訪れることがあって、六王子神社を目にしたならば、敬虔な気持ちで七人の巫女たちの冥福を祈ってあげて下さい。



六王子神社ろくおうじじんじゃ

この神社には「三股の伝説」というのがあります。
昔、沼川と和田川と潤い川とが合流し深い渕になっている所を「三股」と呼んでいました。
この渕には龍が住んでいて、毎年お祭りをし、少女をいけにえとして捧げるしきたりがありました。
今から400年程前、関東の巫女7人が京都へ向かう途中、このいけにえのくじを引き、一番若い「おあじ」が引き当ててしまいました。
仲間の6人は国元へ引き返す途中、柏原あたりにきたとき、悲しみのあまり世をはかなんで浮島沼へ身をなげてしまいました。
村人が六人のなきがらを一ヵ所に弔ったのがこの六王子神社だといわれています。
おあじは鈴川の阿宇神社に祀られています。

ま、そう言うことで、阿宇神社に奉られることになったようだ。

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