料理の才能が全くない俺。
新婚当時、共働きだから当然家事もちゃんと分担するつもりだった。
ある日、俺がカレーを作って二人で食べたところ、嫁がとんぼ返りをするようにひっくり返ってブッ倒れた。
(決して誇張ではない)
直後の二人の会話はこうだ。
嫁「二度とご飯作らなくていいから!」
俺「え?確かにちょっと失敗したけど、これからもちゃんと作るよ^^」
嫁「ダメ!って言うか絶対にやめろ!」
どうやら、俺の作るのは『Death料理』という魔界の異物らしい。
月日は流れて去年のお盆のこと。
嫁が出掛けていたので、俺は自分で昼飯を作った。
ちなみにチャーハンだ。
ふと思い立ち、小鉢にチャーハンをよそって仏壇にお供えした。
しばらくして小鉢を下げに行ってみると、仏壇に置いていた位牌や写真が倒れて散乱していた。
「ご先祖様、俺のチャーハンはそんなに不味かったですか・・・」