ゲーセン

以前行き付けだったゲーセンは
なぜだか知らないが必ず10時に閉店してた。
元々寂れたゲーセンじゃあなかったし、
大学の近くだったせいか、夜でも客は常に居た。
それでも店の親爺はわざわざ客を追い出してまで
(勿論、相手がドキュソだったりしても)
10時には必ず店を閉めていた。

行き付けだったせいか俺はその親爺と知り合いだった。
(といっても街で会ったら軽く挨拶する程度だけど)

ある日、俺が19XX(なかなか終わんないのよね、これ)
やってる時に、おやじが店を閉めると言い出した。
俺「何でいつもこんな早く閉めるんだよー」
無言でシャッターを閉め始める親爺。
周りの奴はぶつくさいいながらも店を
後にして行く。

9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:24:12.89 ID:8za6czGv0
むかついた俺はそんな親爺を尻目に1人ゲームを続けた。
「終わったら帰るからもうちょっとやらせてくれよ」
とかいいながら。
しばらくして面クリアのデモの最中、ふと後ろを見ると、
様子が変だ。
そこのゲーセンの扉はガラス張りなんだが、
その扉にぴったり張り付いてこっち見てる奴がいる。

シャッターしめた筈なのに。

驚いて動けない俺の横で、親爺が言う
「こんくらいの時間になるとな、たまに
ああいうのが見えちまうんだ、ここは。」

俺は親爺と二人裏口から店を出た。
そこの店はその後も代わり無く営業してる。

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