Aの家は寺なんだが倉みたいなのがある。
Aの家に泊まった時の話。
夜、Aが面白いもん見せてやると倉に連れてかれた。
中は電気も通ってなく、懐中電灯で埃っぽい中を進む。
A「これこれ」と細長い箱を指さして開けてみろと言う。
箱はそんなに古い物じゃなかったが札で封印されてあった。
よく見ると札は刃物で綺麗に切られており蓋は開けられる状態だった。
蓋を開けると古い掛け軸が出てきた。
A「見てみろよ」と促されて紐をといて伸ばすと柳の絵が書いてあり下のほうは焼けてしまっていた。
A「この絵、おかしいだろ。火事にあってうちが引き取った絵なんだがこの絵には足らない物があるんだ。」
A「この絵、火事に遇う前は柳の下に女の幽霊が書かれていたらしい。」
背筋がゾっとした。何で夜中にこんなもん見せるんだよ・・・
A「幽霊画って奴だな。それにはお前が恐がる霊的なもんはないよ。本当に面白いのはこっちだ」
そう言うと一番壁際に置いてある白い布をかぶった額縁を指差し、開けてみろと手でジェスチャーを送る。
本当にビビッたが意を決して布を取った。
・・・普通の油絵だった・・・林檎と花瓶の奴。
Aは必死に笑いを堪えていたので俺は担がれたと思いAに「びびらせんなよ・・・」と文句を言う。
A「悪い悪いwビビりすぎだよお前wで、その下にもう一枚額縁があるだろ?そっちも見てみろよ」
頭に来た俺はその下にある絵を何の気なしに見た。
絵は縄で縛られており、縄にお札が数枚貼られてあった。
絵には青い空と草原の絵が描かれており、青い空の所には洋風の絵には似付かわしくない墨で描いたような女の幽霊が浮き出ていた・・・・。
A「な、面白いだろ?ちゃんと布かぶせとけよ。そっちはマジでやばいモンだからw」
・・・(‘A`)