渓流釣りでの奇妙な経験

渓流釣りでの奇妙な経験 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

俺、渓流釣りが好きで、山奥の渓流とか一人で行くんだけど、何度か変な経験がある。

福島県の某渓流。
釣り人ならば良くする行為だと思うんだけど、そん時も同じように車から降りて林道?から川の様子を見ていたんだ、
そしたら、いきなし左肩を「ドン」って押されて一歩前に出る感じになったんだ。

で、振り返るが誰も居ない。

で、まぁ川も狭いし、藪が茂っているからさおを出すのも大変そうだから、釣りするのはやめようって、車に乗って下流に下りていきました。

秋田県の某渓流
川沿いを車で走っていた。

良い入渓地点があったから車を停めて川に行こうとしたら、先行者が居たから暫く車の中でタバコを吸っていて、フッと河原を見たら先行者が居なくなっていたから、同じポイントに入ったんだ。

いつもと同じようにフライ(西洋毛鉤)を流していたら、何とも魚の反応は上々!
先行者(フライマン、俺と同じ)は、よっぽど下手なんだな~なんて思いながら釣り上がる。
で、上流を見渡しても先ほどのフライマンは居ない。
数百mは直線だから姿ぐらいは見えるはず。
ちょっと変だななんて思いながらも、魚の反応が良いから、そんな事は気にも止めず、釣り上がる(釣りをしながら上流へ行く事)

で、上流に行きながらある事に気づいた。
渓流といえども岩場ばかりではなく砂地もある。
でも先行者の足跡が無い。
釣師だったら、だいたい同じ場所に立つか、移動すなら歩きやすい所を歩く。

それでも足跡が無い。

でも爆釣モードだからそんな事は気にしない。
ひととおり釣り終えて、車に戻って一服して我に返って考えた。

・入渓地点の下流側はスグに高さ10mぐらいの砂防ダム
・入渓地点に先行者の車無し
・途中に停車していた車は?たぶん無かった
・同じフライマンが先行者で、こんなに魚の反応が良いか?普通はありえない(先行者が餌釣なら別)

等々考えながら帰路につく

群馬県の某渓流
その日はいつもの川で満足の得る釣果があったから、午後は行ったことが無い支流へ行ってみることにした。
林道の車寄せに車を留めて河原に下りるが、いつもと違う雰囲気。
そこは谷深い川でもなく、陽が河原に降り注ぐ川。
普通なら気分が良い。
秋田・岩手・山形・北海道・群馬・栃木等の渓流を釣歩いているが、こんな変な気分は初めて。

それでも流れるフライを目で追っているが、集中できない!
誰かが見ている、すぐそこに居る。
何度も振り向く。
目線の高さで振り向くのではなく、左後ろ1.5mぐらい離れた下方。
子供が体育座りして、俺の釣を見ているような感じ。
しかしそこには河原の石だけ。

でも、そこに誰か居る!

その時、山仕事の地元のおじさんが現れ
「釣れたかい?」
俺「駄目ですねぇ~」
おじさん「あっそうそう、このスグ下流に急な流れがあるだろ?」
俺「ああ、有りますね」
おじさん「そこで先週、川遊びをしていた子供が死んだんだよ」

何事も無いように納竿して俺は車を下流に走らせた。
車を運転し、その急流を横目で見ながら、こんな急流で最初から子供が遊ぶはずは無い、
たぶん、おれが釣りをしていた開けた河原で、流れが緩い川で遊んでいたが、何かの拍子で流されてしまい、この急流の箇所で亡くなってしまったのだろう。

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